花鳥風月堂が最終回を迎えます。 3月1日

ごあいさつ 池田政之の仕事

 

 

始まりがあれば終わりがあります。

 

一昨年、2011年4月1日より開始した花鳥風月堂が、

3月29日をもって最終回となる事になりました。

 

二年間、本当にありがとうございました。

 

 

古典芸能番組をリニューアルすることになって、ボクがNHKに呼ばれたのが

2010年の秋でした。

 

渋谷の街を歩いている女の子たちにも分かるように、をコンセプトに

歌舞伎や文楽や能・狂言をドラマ仕立てで紹介するというものでした。

 

それから、壇れいさんが決まり、冨田佳輔クンが決まり、

猫まで決まって………

そして、名前を付けて………

 

 

今だから言える裏話その①

当時のCP・Y氏から「名前考えて、それも今」と言われて、

本当に一分で考えたのが、神山雪乃、渋谷学、小判でした。

その時の再現です。

「え、名前? うーーーん。神山雪乃」

「なんで?」

「NHKは神山町。花鳥風月の中に雪月花の雪だけ入ってないから」

「次」

「ええーーと、渋谷学」

「なんで?」

「ここは渋谷区で古典を学ぶから」

「次、猫」

「猫に小判で小判」

「ОK!」

「ええんかい!」

という訳です。

他にも神南部長や上原クン、富ヶ谷さんなんて名前も出ましたよね。

 

今だから言える裏話その②

実は記念すべき第一回目は『助六所縁江戸桜』でした。

それが例の海老蔵クン暴行事件(懐かしいなぁ)で飛んじゃって、

急きょ『義経千本桜』に変更。本当に大あわてで三時間くらいで書きあげました。

 

今だから言える裏話その③

壇さん、冨田クンには、勿論お会いしましたが、

一度も飲んだことはありません。ホントです。

 

今だから言える裏話その④

『助六』の回で、冨田クンが助六の格好をして見得を切るシーン。

所作指導はボクです。クレジットはありませんが。

 

 

そして………

 

予算や、見逃したという視聴者の方のお問い合わせで、

再放送を結構入れましたが、

全部で新作72本。よく書いたものです。

 

その間、古典の世界にもいろいろありました。

特に去年の暮れからはありすぎるくらい大変なこともありました。

 

でも、いろんな方から「見てるよ」「分かりやすくっていい」等々

言っていただけると本当に幸せでした。

 

 

 

又、こういう番組が作られるときには、関わりたいと心から思います。

 

NHKさん、本当に二年間ありがとうございました。

 

応援して下さった方、観て下さった方、本当に二年間ありがとうございました。

 

 

それでは最後に、キメセリフを。

 

知らざぁ言って聞かせやしょう、か。

 

 

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