令和初小ネタパラダイス 1月3日
まずは、正月のこの瞬間も頑張ってくださっている医療関係の皆様に、心より感謝
いたします。
さて。
1月3日。まだ3日目なのにもう書きたいことが幾つも。今月一ト月分くらいある。
なので久々の小ネタパラダイスで一挙に行きますね。どうでもいいか。(^O^)
その➀
まず、夕べの大喜利番組 『千原ジュニアの座王 新春2時間スペシャル』
毎週見てるけど流石新春スペシャル。笑った唸った面白かった。特にAグループは
ハンパなかった。(●^o^●)
皆さん、是非ティーバーで!
って、出てるのか? いつもは出てるけど……ご確認ください。
その➁
元日、ヤフーニュースでとんでもないニュースを読んだ。
中国人ブローカーによって秘かに持ち込まれた中国ワクチンを、大企業の経営者達が
大金を払って既に摂取し始めているというものだ。毎日新聞の記事。
タイトルは「水面下で出回る中国ワクチン 富裕層から永田町へ?」 マジ?
となると、媚中派の二階の爺さんも既に打っているかもしれない。真偽は分かりませ
んが、もし本当なら、国民に対するとんでもない裏切りだ。そりゃ平気な顔でステー
キ忘年会に行けるはずだ。
その➂
東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の知事が政府に緊急事態宣言を要請、とのこと。
もうね、12月16日に勝負の3週間が失敗に終わった時点で、年末年始こうなること
は予想出来たわけですよ。事実、多くの専門家が警告してたし。
そしてこうなった。過去最高の感染者を日々更新している状態。
緊急事態宣言は出さざるを得なくなるでしょう。でもそれが1日遅れれば、回復は
2週間遅れる。2日遅れれば3週間……遅れれば遅れるほど経済回復は困難になっ
ていく。更に出すならもっとも悪影響が少ない時に出さねばならない。それは年末
年始の筈なんですよ。ボク如きでも分かる理屈だ。だからここで何回も書いた。7
月から期間限定で出すべきと書き続けた。遅れるほど、出した時の痛みも大きくな
る。だからこそ早く有効に出さねばならないのに。なのに、それが出来ないのは、
なぜなんだ。
その④
元日の夜、『相棒』と『大岡越前』を観た。共に元日スペシャル。
『相棒』はもう毎年恒例。メッチャ楽しみで毎年観ています。
『大岡越前』は過去ボクも書かせていただいたし、CALさんからも、田村亮さん
からも案内状を頂いていたし、森岡豊クンからも言われていたので、こちらも楽し
みに観ました。
同じ時間に始まるので、どっちを録画にするかで迷って、両方録画にしました。で
その時間は読書。終わってからどちらもゆっくり拝見しました。
ちょいと驚き。偶然だろうけれど、どちらもメインは復讐。そしてどちらもメイン
のワルは殺せず。つまりストーリーの主体が同じだったんですわ。その2作品が同
時刻に放送されるなんて。面白いなぁ。
で、久しぶりに、誰も求めてない(^O^) 相棒考、加えて越前考をやってみましょ
うか。
まずは観た順番、大岡越前から。
以下ネタバレ有りです。お気を付けくださいまし。
東山クンが越前守と月嶋佐内という浪人の2役をなさっています。
佐内は仇討をしています。(本当は彼の仇ではなく、親しい花魁の仇なのだけれど、今
そこはあまり関係ないので省きます)
3人殺してあと1人。あ、殺された1人が森岡です。(^O^)
さぁあと1人。でも越前の働きで目的達せず。佐内は当時死病の労咳(今でいう結核)
で、力尽きて……
うーん。今風だなぁ、と思いました。
最後、目的を果たせなかったのがラスボス(本当は田村亮さんの松平左近将監かもし
れませんが、今回だけだと板尾創路クンの悪家老)。でも悪家老の悪事は明らかにな
るわけで、最後切腹となる。(ラストでそう語られる)
結局悪人は処刑されるのなら、仇を討たせてやれよ。佐内か花魁の手で殺させてや
れよ。昔ならそうでした。でも越前は奉行の務めとしてそれを止めようとする。実
際は佐内が大喀血して意識不明となるのだが、とにかく、越前は止めようとした。
佐内と花魁は正式な仇討赦免状を持っていない。しかし物語が進むにつれ、花魁の、
無実の罪で死に追いやられた父の仇討と分かるのだから、昔ならそう展開した。花
魁にせめて一太刀と。結局悪人は死罪なのだから、せめて無念の一太刀と。忠臣蔵
の浅野内匠頭だって言ってます。「お離しくだされ梶川殿。武士の情けでござる。
せめてあと一太刀!」と。それが武士の情けだったのだ。だが描かれた世界は、そ
うではなかった。
殺人はどんな理由であれやってはいけない。正論だ。でも江戸時代の、しかも武士
の世界には、良い悪いではなく、事実として彼らの倫理観があった。赤穂浪士、荒
木又右衛門、曽我もの、みな仇を討ってヤンヤの歓声を浴び、現在にまで語られて
いる。
ちなみに大晦日、地元のサンテレビで昔の『鬼平犯科帳』をやっていて、吉右衛門
さんの長谷川平蔵は、被害者遺族に最後の一太刀的な行為を認めていた。
それが無くなったのは……時代なんだろうなぁ。
で次の相棒となるんですわ。
その➄
『相棒』である。
昨日の2日午後、再放送をやっていた。宇崎竜童さんが爆弾テロを、中村橋之助さ
んがものすごい芝居をなさった『ボマー』だった。よく出来ていますねぇ。二転三
転。分かっていても、見ごたえたっぷりでした。
話が逸れました。元日のお話。
要は、何の罪もなく殺された被害者遺族の復讐の話でした。彼らは3人。その3人
が協力して、2人の復讐(殺人)までは果たしが、メインゲストの岸谷五朗さんの目
的の最後の1人は、右京さんの働きでギリギリ殺せなかった。
岸谷さんは慟哭します。一人息子を殺された無念。なのに犯人は未成年だったので
大した罪にも問われず、少年刑務所で再教育をされてアッという間に娑婆に出て、
再教育など何の効果もなく、クズはクズのまま罪を重ねてのうのうと生きている。
あまりに理不尽ではないかと、右京さんに激しく問いかけます。
このテーマ、過去にもありましたよね。で決まって必ず登場するのが、右京さんの
正論でした。それでもやっぱり復讐はダメ。つまり被害者遺族はどこまでいっても
救われないのです。
今回も右京さんは、岸谷さんの仲間の女性(既に目的は果たして1人殺してます)に
向かって「目的を果たして嬉しかったですか? むなしいだけでしょ」と断じます。
事実、最初の復讐犯は、目的を果たした後、伊丹刑事たちに追い詰められて自殺を
します。その時に「むなしい」と呟いて死にます。つまり、復讐はむなしいものだ
と、脚本で当の本人に言わせているのです。
ここでボクふと思ったんですわ。そうか?と。 理不尽に殺された被害者の遺族が
仇を討った時に訪れるのは、むなしさだと断じていいのか?と。
達成感か、むなしさか、それはやった人しか分かりません。ほとんどの人が経験が
ないのです。当然か。(^O^) ではなぜ「むなしい」と断じることが出来るのか。
そこで出てくるのが大岡越前ですわ。江戸時代、仇を討った人は、世間から称賛さ
れ、残っている資料・書きつけによれば、本人も心晴れ晴れ、その後の人生悔いな
く幸せ、となっています。
その時代の教育なのでしょうね。そしてその時代の一般的概念。その差が、ここま
で、〈幸せ〉か〈むなしい〉かと、全く真逆に出てくるのでしょうね。
江戸時代と現代では、いいえ、昭和と現在では、ここまで、現実的にも、社会的に
も、法律的にも、精神的にさえ、逆になる。そして元日の大岡越前では、江戸時代
を描き、切腹という野蛮な刑罰が平然と語られても、最後の落とし所は現在寄りだ
ったということですわ。
それともう一つ。佐内の臨終の場。花魁に看取られて死んでいく佐内。ボクなら、
そこへ越前が来て、悪家老が切腹させられたことを告げますね。最期の最期にそれ
を聞き、安らかに旅立つ佐内、涙で見送る花魁、そっと部屋を出る越前。ボクなら
そうしました。
かなり脱線しました。すみません。話を『相棒』に戻します。
岸谷さんが目的を果たせず(それまでは3人で協力して2人殺してますが)、絶望の
中で、慟哭の中で、その理不尽さを右京さんに問います。さぁ、右京さん、何て言
うか?
その瞬間、ボクなら、何も言えない、つまり何も書かない、いえ、何も書けない、
と思いました。そうしたら……
右京さん、何も言わなかった。
最後の最後まで、岸谷さんの訴えに反論しなかった。あの、いつもなら平然と出て
くる法律絶対主義に立脚した正義による正論が、出なかった。
今回の脚本家さんは今シーズンから初めての方ですよね。素晴らしい。
話自体は、すみません、エンターティメント的でもなく、すみません、そんなに……
すみません、『ボマー』や『アリス』等には遠く……すみません……
でも、人の、身体を引き裂かれるような理不尽な悲しみに対し、何も言い返せない
右京さん……画期的でした! 勝手ながら、ボクは好きです。
その➅
同じく相棒ですが。
ボク、一番嫌いな奴、学習しないアホ、ですわ。
たとえば……ブラック魔王。何回失敗しても同じことしちゃう。のび太。毎回お前の
軟弱な行動で大変なことになるのに、1週間後にはまた同じことしちゃう。こち亀の
両さん。すごい才能で一度は大儲けするのに、調子に乗りすぎていつも失敗。でも又
1週間後には同じことしちゃう。
アホです。でも、実に愛すべきアホです。だから大好きです。
伊丹と芹沢。もういい加減にしようよ。20年近く経ってまだ同じことしてる。全部
右京さんが解決してるんやろ。あんたらでは無理やろ。いい加減に己の実力と特命
の実力を認めて、特命に敬意を払おうよ。(まぁたまにしてるけど) 組織上無理でも
心では。それくらいしないとホントのバカだよ。でも……
実に愛すべきバカというか、愛すべき人たちと思っていました。というより、ボク
もプロなんですから分かってますよ。そういうキャラとして作品が出来ていること
くらい。
でもね、今シーズンの芹沢は、愛せないなぁ。ああなってしまうと、特命係に対す
る認識も、自身の実力への無知・無理解も目立ってきて……ホンマにイヤやなぁ。
その➆
昨日と今日の2日間NHKのBSで新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』が放送されま
した。
一昨年、ボクはスケジュールで観られなかったので、てか本当のことを言うと嫌な
予感がしたので観なかったので、ようやくテレビで観ました。
先に言っておきます。ネットで調べてください。観た方観た方大絶賛。絶賛の嵐!
確かに、よく出来てます。脚本も装置も。でも……
あれは同じ漫画が原作でも『ワンピース』や『ナルト』とは根本が違うのです。
あれは……
もし再演があるのならそこを直さないと、良い悪い以前です。昔 (ボクが生まれる
以前から) 大問題された箇所が解決されていないのです。
なぜ皆、気が付かないんだろう。やってる人も見てる人も。それとも気づいた上で
あえてやってるのだろうか。そんなバカな。
どこがかって、
ごめんなさい。一気にいっぱい書いて疲れちった……この件は又後日にします。
お許しを。
2021年1月3日