待ってやした密室 2月27日
もう直ぐNLTネクストステージ『喜劇・総理、死んでもらいます!』の稽古が始まり
ます。
皆さん是非是非NLTネクストステージのホームページを覗いてくださいまし。
さて。
それまで少し時間があったので、随分先の締め切りやけど、やっておこうと取り掛か
りました。
これがまぁ読まなきゃならない本が山とあって、今手当たり次第に読んでますわ。
そうしたら、出ました! 読みたい本読みたいねん症候群。
で、出版されたばかりのこれ。
『密室黄金時代の殺人』
まぁ、ベタなタイトル。
密室密室密室ですわ。タイトルで言い切っちゃってますものね。(^O^)
ここまで言い切ってるのは折原一さんの『五つの棺』
※さらに2つ加わって『7つの棺─密室殺人が多すぎる』
ね。これ以来ですわ。(^O^)
で、早速読みました。
やっぱり好きやわぁ、密室。
本格物の醍醐味ですな。(^O^)
でも、なんやろ。
すごいんやけど……盛り上がりが……?
勿論、今年の年末の〈本格ミステリベスト10〉では絶対上位に行くやろし、特になぜ
人は密室殺人を犯すのか?……の答えは秀逸。
てかミステリ史上最高!
こういう手があったのかと思った。
こうすればなぜ殺人現場を密室にする必要性があるのか、という永遠の命題は簡単に
解決する。
すごい。素晴らしい。
この1点でも、ミステリ史上に残るでしょうね。
でも……
まず、あまりその世界の中に入れなかった。
ミステリでもお芝居でも、その世界へ連れて行ってくれなきゃ。
例えばカバーの表紙のイラストでも、なんやろ、もっと、雪白館の全貌をドォーンと
描くとか、世界観に連れて行ってくれるようにしてほしいなぁ。
あ、あくまでもボクの個人的感想ですよ。ボク如きの。
それと、密室のトリックそのものにあんまり魅力を感じなかった。
やられたぁ!!!
というのがあまり……(・_・;)
不思議やなぁ。冷静に考えても1番目と6番目の密室はすごいのに。
密室現場は飛び切りの不可能性。でも見た目は簡潔。
そしてその解決も、簡潔そのもの。
え? その手があったのかぁああああ!
ボク的にはこれがベストなんですわ。
でも、密室講義にしろ、密室の必然性にしろ、お見事でした。
第2作が出たら? 絶体買います!! 気に入ってんのかい。
さぁ、いよいよ『総理』の稽古が始まります。
先日、とある事情から一度だけ本読みをしたけれど、本格的稽古がですよ。
乞うご期待! ですわ。(^O^)
2022年2月27日