花の生涯 2月6日
昨日、あ、もう一昨日か。
NHKでドラマ『大河ドラマが生まれた日』が放送されました。
大河ドラマ第1作の『花の生涯』を作り上げた人たちの奮闘記でした。
内容は、既に知っていることでしたけど、更にちょいちょい整合性に?もあったけど
楽しい青春奮闘記になっていましたね。
楽しく拝見しました。
そして今日、あ、もう昨日か。
そのドラマの基となった大河ドラマ『花の生涯』の現存している第1回目が、なんと
コンピューターによってカラー作品として蘇らせて放送されました。
すごいことが出来るんですね。
やはりまだまだ手探りで作られたドラマで、現在と比べるとカット等単純のようにも
思えましたが、いえいえどうして、その重厚な作りに何か感動的な想いで拝見いたし
ました。
放送は昭和38年4月9日。
ボク、4歳ですわ。なので記憶にございません。
初めて見ました。
主役の井伊直弼に我が大家元・二世尾上松緑先生。
ヒロイン村山たかに淡島千景先生。
長野主膳に佐田啓二さん。やはり中井貴一さんに似てますね。(^O^)
直弼の側室志津に香川京子さん。
うちの賀原夏子先生も井伊直弼の乳母的な女中頭・とめ役で出てました!
しかも引き。今じゃ、城中のお年寄りでもない限り引きません。それが……
すごいなぁ。それだけで、たとえ300俵の部屋住でも、主は高貴と分かるもんなぁ。
そしてマジですごいと思ったのがヒロインの淡島先生。
まぁお綺麗!
そして、三味線の師匠が遊郭への出稽古でも引き。それが又すごい。
それよりもっとすごいのが、そのお芝居そのものです!
その所作、佇まい。
もうね、褄を取って三味線を持って立っていても、障子窓を開けて外を見ても、その
桟に座っていても、歩いても、座っても、全部踊りのようなんですわ。美しい。時代
の女に、そして粋筋の女になっている。こんな女優、今います?
宝塚で、更に長谷川一夫先生のお仕込の話はよく伺いましたけれど、腕のある女優、
芸のある女優とはこのことです。
確かに昔はこういう時代物がキチンとできる、つまりは芸のある女優さんがいっぱい
いらっしゃいました。今は?
更には、佐田啓二さんの全くぶれない芯。
我が大家元の押しと台詞の見事さ。
すごいなぁ。
昔はこんなすごい俳優さんがいっぱいいらした訳ですわ。
勿論今の俳優さんもすごい。
でも時代劇だと途端に……
この間の『鎌倉殿の13人』でも、武士たちが廊下を歩いているシーンでも、ボク、
流石と思ったのは時政パパの坂東弥十郎さん。ちゃんと武将の歩き方をなさってい
ました。それと愛之助さんね。芸で歩ける方は。申し訳ないけど他の方は歩いてい
るだけでした。まぁそれでもええんやけど。リアリズム的には。(◞‸◟)
とにかくいいものを見せていただきました。
ちなみに20日(月)に『大河ドラマが生まれた日』の再放送がBSであるようですよ。
2023年2月6日