涙涙の千穐楽 4月26日

〈ま〉の日常

 

 

昨日は三山ひろし座長の大阪新歌舞伎座公演の千穐楽でした。

 

 

大いに大いに大いに盛り上がりました。

 

出演者、スタッフの誰もが「今日で終わるなんて!」と、朝からずっとぼやいてまし

た。(^O^)

 

お客様の評判もメチャメチャよくって、リピーター率がすごいと新歌舞伎座さんも仰

ってました。ありがとうございました。

 

 

 

批評家の辻則彦先生が、ご自身の『エンタメREVUE』という批評ブログで4月17日

「演歌は伝承芸だ」と題して取り上げてくださっています。商業演劇は滅多に取り上

げてくださらないんですよ。

そして三山クンのこともボクの本のことも誉めてくださっています。

辻先生、ありがとうございました。

 

 

 

さて。

実は昨日の千穐楽には、千穐楽バージョンがありました。

 

 松次郎 どっちが勝っても恨みっこナシやぞ。

 健太郎 勿論。あ、1つだけ。お前が買ったら、妹を、しのを幸せにしてやってく

     れ。

 松次郎 生涯かけて守って見せる。(※ここからです) けど、お前が買ったら、しの

     には、昼行燈でええ、こんなことに巻き込まれへん優しい男と……幸せに

     してやってくれ。    

 健太郎 松次郎…… 

 松次郎 (※ここからは座長案) 頼むぞ、兄上。

 健太郎 ああ!

 松次郎 (元に戻って・抜刀) いざ。

 健太郎 (同) いざ。

 

これに皆やられたそうです。

 

加納さんは思わず「うわぁ」と声を挙げて、今から悪役で出てなきゃならないのにと

涙を必死でこらえたそうです。と暴露した山口クンも泣いていたそうです。

竜川クンと松岡は揚幕で泣いちまったそうです。

これをやると聞いてなかった出演者は「ずるい!」と言いながら泣いてしまったそう

です。

第一言ってる座長が泣いてしまって……(^O^)(>_<) それで「頼むぞ兄上」を入れ

てしのいだそうです。(●^o^●) というより、松次郎にとって普通なら健太郎を

兄上と呼ぶことになるのに、もう一生言えないかもしれないと思ったら、「一度呼ん

でみたかった」のだそうです。流石!(●^o^●)

 

清郷さんが「こんないいセリフ、何で初日からやらなかったの」と仰る。(^O^)

でもね、これ思いついたの一昨日なんやもん。m(__)m

再演になったらこれはもうキメ台詞です。

 

 

 

 

 

さてさて、アップしてなかった写真を幾つか

 

 

 

 

 

 

これは稽古場の最後の日にみんなで撮った記念写真ですな。(^O^)

 

 

 

 

 

 

カッコいい座長の立ちまわり中の見得! よ、三山屋!

 

ちなみにこの大臣は大正解でした。あ、大臣というのは座長の背景の桜のパネルのこ

とです。ちなみのちなみにここは下手。上手にも対が、つまり左右にあります。

 

美術の竹内先生が最初はもっと深い、意味深な図案を考えてくださったのですが (そ

れはそれで素晴らしかったんですよ) でもボクが「先生、ここは桜にして」と言って

直してもらうことに。そうしたらこんな素敵な桜を書いてくださいました。

先生、ありがとうございます。

実はここ、出演者の自撮りスポットになっていたそうです。(松岡翔談)

 

 

 

 

 

 

これは座長とうちの松岡と加納さんが一緒に写っているので。(●^o^●)

 

 

 

 

 

 

最後は勿論これ。正明寺の場。桜の決闘です。

 

カッコよかったなぁ。

 

 

 

 

ホントにホントに名残惜しいです。

ホントにホントにどこかの劇場で再演になればええなぁ。

 

 

本当に本当にお疲れさまでした。

新歌舞伎座さん、出演者、スタッフ、全ての関係者の皆様に感謝いたします。

 

そして、ご覧くださった皆様、何度も何度もご覧くださった皆様、心から感謝申し上

げます。

 

ありがとうございました。

 

特に座長、座長が「武士の役がやってみたいんです」と仰らなかったら、ボクこの話

を考えることはなかったわけです。座長のおかげでこの話を考えこの話を書きまし

た。

座長のおかげです。本当に感謝します。

 

 

 

最後に衝撃の一言を。

 

この『裲襠松次郎』の台本、一晩で書いたんですよ。

まぁ、乗って乗って。(^O^)

 

 

 

それでは、お疲れさまでした!

 

 

 

 

 

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