ざこば師匠 6月12日

〈ま〉の日常

 

 

驚いてます。

 

桂ざこば師匠が亡くなられたとの報が……

 

 

 

 

 

 

 

ボク、松竹座さんの舞台『風まかせ浪花双六弥次喜多道中』でご一緒した時、何度も

酒席をご一緒させていただきました。

 

この舞台はボクの脚本、新派の斎藤雅文さんが演出、主役の弥次喜多がざこば師匠と

中村鴈治郎丈。共演が豪華、桂南光さん、桂米團治さん、遠藤太津朗さん、芦屋小雁

さん、坂東竹三郎さん、曽我廼家文童さん、前田美波里さん、森奈みはるちゃん、

井上恵美子さん、関西歌舞伎と松竹新喜劇と桂米朝事務所総出演のような舞台でし

た。

もう22年も前ですか……

 

 

松竹新喜劇の時も、二本立てで、一本が師匠と天外兄さん。もう一本がボクの脚本な

んてのもありました。

 

 

 

よく飲みにつれて行ってもらいました。

当時、難波のアジヨシの前やったかな、大きな室内ビアホールみたいな店があって、

師匠はいつもそこでした。

 

 

人情家で、涙もろくて……

 

 

 

 

そうそう、こんなことがありました。

中日劇場さんで都はるみ座長の公演で『浪速恋しぐれ』の時、はるみ座長が桂春団治

の糟糠の妻、大川良太郎クンが春団治、他、三林のお姉さん、山田スミ子のお姉さん

高田次郎さん、曽我廼家八十吉さん、江口直彌さん、丹羽貞仁クン、

うちからは佐藤淳さん、森岡豊クン、眞継玉青ちゃん、懐かしいなぁ。

 

中日近く、その時ボクは当時は珍しく実家に戻ってて、そこへ眞継から電話が。

「ざこば師匠が今日見えて、皆で飲んでます。師匠がどうしても先生に話したいの

で」とのこと。

電話を替わると、開口一番いつものあのお声で「センセ、ええ春団治書いてくれて

おおきに! ありがとう!」と仰いました。

あのお声、昨日のように覚えています。

 

 

今、ショックを受けています。

 

 

心から心からご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

それにしても関西、寂しくなりますね。

 

去年の上岡龍太郎さん、桑原和男さん、財津一郎さん、千草英子さん、坂田利夫さ

ん、今年も正司歌江師匠、林家小染さん、笑福亭智六さん、キダ・タロー先生、

今くるよさん、そしてとどめのようなざこば師匠。まだお若いのに……

 

鳴呼……

 

 

 

 

 

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