今年も来ました。 12月28日

〈ま〉の日常

 

 

早いなぁ。

 

いつも言ってますが、時間は何でこう早く過ぎていくのでしょう。

 

それも年々。

 

この間正月やと思てたのに、もう年末。

 

今年も総括の時期が来てしまいました。

 

そう、ボクの十大ニュースの上位三位発表の時期が。

 

 

今年はいろいろありすぎました。三つだけなんて選べないほどです。

 

事実「毎年百日は酒をぬこう」も、昨日でなんと133日も空けたのに、

ボク的にも全くニュースにならないほどですもの。

 

 

 

それでは参りますぞ!

 

 

今年もいろんなドラマがありました。特に高視聴率ドラマが表れ、流行語大賞の四つ

のうち二つはドラマからでしたものね。

 

 

ボクは他人様の脚本に対し、嫉妬というものをあまりしたことがありません。

ま、誰でもそうか。いや、分からんが。

 

いい本やなぁと思うことはあっても、嫉妬するところまで行ったことは

まずありません。

 

それでもわずかにはあります。

 

 

ジャン・コクトーの『双頭の鷲』の第1幕と第3幕の幕切れ。

第1幕「あなたが私を殺さなければ、私があなたを殺します」

第3幕「好きよ、あなたが」

すごいですよこれ。

 

 

ビクトリアン・サルドゥの『皇女フェドラ』の大幕切れへの怒涛の展開。

これもすごいですよ。

 

 

川口松太郎先生の名作舞台脚本群。

ほんま、信じられへんくらいスカスカの台本。読んだそばから忘れるような台本。

あらすじに毛が生えたような台本。なのに舞台になると素晴らしい芝居になる台本。

大女優の初代水谷八重子さんはこう仰ったそうです。「川口先生はうますぎるのよ。

だって私達役者が芝居をする隙がちゃんと書かれているんですもの」と。

つまり役者が心情を表す演技によって、埋める隙間まで計算されているのです。

勿論それは腕のある、芸のある役者が演じることが大前提ですが。

 

 

三島由紀夫氏の『鹿鳴館』の最後の件。「やれやれまたダンスが始まった」

「息子の喪中に母親がワルツを踊るんでございますね」「そうだ、微笑んで」

のところから幕切れまで。大衆的芸術の極みのセリフですね。

 

 

野沢尚氏のテレビドラマ『眠れる森』の最終回以外の全て。

 

 

これらには嫉妬しました。

 

 

そして今年、もう一つが加わりました。

リーガルハイの最後の二話(第9話と第10話)です。そ、小雪の裁判と大団円。

 

あの二話にいったい幾つのドンデン返しが入っているのか。

フェアプレーで、ぶっ飛んでて、どうやって小雪を無罪にするのかボクには

分からなかった。

 

 

 

 

しかも、最後のウィンウィン王子の視線の先。まぁ驚いた。ネットでは予想

していた方がいるようですが、ボクはそんなこと考えもしませんでした。

でも予想した方の理由を見れば、成程そんな前からキチンと伏線が張られて

いたわけだ。

 

ものすごい驚きと脱力の大ドンデン返し。それはもうバカミスそのもの。

笑ろたわ。

 

フェアプレーと、ぶっ飛びお笑いと、ドンデンの三位一体。

 

脱帽しました。

 

久々に嫉妬しました。

 

『半沢直樹』はいい本でした。『リーガルハイ』は嫉妬しました。その違いです。

 

実は来年秋、劇団NLTでリーガルミステリーコメディを上演する予定です。

ボクの脚本・演出で。

ボクは劇団NLTの企画委員です。この企画はボクがNLTで五年も前から提案していた

もので、やっと実現する訳です。つまりリーガルハイが世に出るずっと以前よりNLT

の企画委員達は知っていた訳です。つまりパクリではありませんからね、念のため。

 

それでもリーガルハイのお蔭で、法廷物という分野が一般になりました。

 

テレビと舞台の違いはあっても、日本と欧米の違いはあっても、負けてはいられない

という訳です。

 

この年末年始、書き上げる予定です。

 

 

とにかく久しぶりに嫉妬する台本に出逢いました。

 

 

今年の総括第三位です。

 

 

おおっと!

 

最初にも書いた通り、今年はいろんなことがありすぎて、第三位に同率でもう一つ。

 

先日もチラッと書きましたが、光栄なことがありました。

 

「物まねBIG3」の飲み会で、栗田貫一さんが新ネタを披露してくれました。

全員大爆笑。

 

そのネタとは………ボクです。

 

栗田さんがボクの物まねをやったのです。

 

 

 

 

ボクが演出しているところから、事故でなった入れ歯を外す件まで。

 

上の写真は入れ歯を外す件です。

 

物まね四天王の栗田さんに物まねをしてもらった。

 

しかも清水アキラさんや松居直美さんをはじめプロの方達も大爆笑。

 

光栄です。

 

 

今年の総括同率第3位です。

 

 

ただこの物まね、世間ではできません。ボクを知ってる人間以外なんのこっちゃら。

 

発表と同時に即お蔵入りの物まねでした。

 

 

 

 

 

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