きっと明日はいいともろー 4月1日
大阪ミナミのNGK(吉本さんの劇場)の斜め前にあるワッハ上方。
上方演芸資料館で、数々の貴重なライボラリーや、
300人収容のワッハホール(今はないのかな)があります。
以前大阪府知事の橋本さんが、経費削減の一環でこのワッハ上方を
廃止縮小しろと言いだして、猛反対にあいました。
当たり前でしょ。笑い・演芸・喜劇は大阪の誇りでしょ。
大昔からそれでどれだけ経済が回ってきたか。
直接的経済効果つまり直接金を生まないものは全てダメというのは乱暴すぎます。
例えば図書館。あれ直接金を生みますか。でも必要でしょ。
この世には金で換算するものと、そうでないものがある筈です。
富士山と同じです。オヤジと同じです。存在そのものが必要なんです。
さて、いいともが終わりましたね。
32年間。すごいの一言ですよね。
今32歳、物心ついたころと考えたら35歳くらいより若い方は、
生まれた時から存在したわけですよね。
日常やん。日常の風景やん。
ボクにとっても、日常の風景でした。
というのも、
ボクの場合は、大学を出て、シャディという通販の会社の企画部に入って
カタログ・パンフを作り始めたころに、いいともが始まりました。
昼休み100%見てました。
仕事を覚え、手に職も付いたから、上京してもバイトはしなくても大丈夫と、
あっという間に会社を辞めて、京都の学生アパートに戻って、東京で演劇の
世界に行く準備をしていたころ、毎朝起きるのは昼で、起きたらいいともを見て
いました。
起きるのはずっと昼です。今でも昼です。執筆は主に深夜ですので。
ずっと見ていました。恐らく僕の世代では一番見てたんじゃないでしょうか。
有吉佐和子さんがちっとも帰らなくって、さんまさんが「帰ってよ」と
言ったら有吉さんが怒っちゃった時もオンタイムで見てました。
片桐はいりさんが寝坊で遅刻した時も見てました。
タモリさんが珍しく一週間休みをとってレギュラーの方達が日替わりで司会をした
時も見てました。
テレホンショッキングの裏を矢田亜希子さんよりも先に小林亜星さんが
ばらしかけた時も見てました。
何でなくなるのでしょうね。
視聴率が悪くなったから? タモリさんのギャラが高いから?
いろいろと憶測が飛んでいます。
でも世の中には、存在そのものが必要なものもあると思うんです。
視聴率を超えた番組もある筈なんです。
NHKニュースだってそうでしょう。
フジテレビさんは1日24時間放送されてますよね。
1日24時間、1週間で168時間。笑っていいともはそのうち5時間。
全体の2.9%ですよ。一番最初の消費税の3%より少ないんですよ。
年末年始を加えたら、2%ちょっとでしょ。
たとえ視聴率が0%だったとしていも、全体の2.9%なんて
ほとんど大勢に影響がないでしょう。
2.9%くらい、存在として置いておいて欲しかったですね。
しかも今でもそれなりに視聴率獲ってらっしゃるんですから。
その番組を終わらせる………フジテレビさんのこのご英断(?)が吉と出るか、
それとも………
明日から、あ、もう今日か。お昼どうしようかなぁ。
そこにあるべきものが無くなっちゃったから。富士山が見えなくなっちゃったから。
タモリさんお疲れ様でした。
ありがとうございました。
中山美穂さんの旦那さんが「中性のおじいさんをめざします」と
仰ったとか。
ボクは、三十代のころから、タモリさんのようなおじさん、おじいさんになるのが
目標です。
とてもなれませんけど。
夜の部の最後、何だかお葬式のような中、タモリさんが泣いていないのに、
不覚にもテレビの前で涙が出ました。
23歳から55歳まで、ずっと見てました。
ホントに明日のお昼、どうしようかなぁ。
あ。それにしてもすごかったですね。
ダウンタウンととんねるずと爆笑問題のワンカット。これはすごいぞ。
それにタモリさん、さんまさん、ナインティナイン、ウッチャンナンチャン、
一瞬鶴瓶さん。こうなりゃ鶴太郎さんも上げてあげりゃよかったのに。
こんな面子、いいともが最初で最後だろうなぁ。
ホンマに、明日の昼から、どないしょう。
2014年4月1日