ベスト短編ミステリ三昧 11月7日

読書感想文

 

 

 

11月も早6日。今年も残すところ後一ト月と24日。

ね、ホンマに1年て早いでしょ。

 

2月の頭に、今年ももう2月、残すところ後11カ月、ギャグではありません、

年々月日の経つのが早くって、と、書いたとおりになってしまいました。

 

 

 

さてさて、ご存知の通りボクの読書はミステリーオンリーといっても

過言ではありません。

 

もちろん演劇書、戯曲、歌舞伎本、時代小説、話題のノンフィクションも読みます。

それらも好きだから読むわけですが、人生において頻度としては、やはりミステリー

です。人生においては。大層やな。

つまり比率からいくとダントツでミステリーでんな。

 

あ、仕事の資料。これが一番多いか。それは読書か?

 

 

 

そんなミステリーで、何を基準に読む本を決めるか。

当然、好きな作家、好きな分野、まずはこれですよね。

ボクの場合はクラッシックな本格物。密室、クローズドサークル、大好きです。

 

それと、毎年発表の本格ミステリベスト10と鮎川哲也賞。

鮎川哲也賞は今では唯一の本格派の牙城。

 

 

でも、それ以外では何を読むべきか?

 

そこで基準となるのが日本推理作家協会賞です。

 

日本推理作家協会賞はその年のベストワン。今年で69年で69回。

あらゆる分野が網羅できます。

つまり、好きな分野でなくとも、その年のベストなら、年に一本くらい読んで

みるか、となるわけです。

 

でも長編賞受賞作は一冊で出版されているから簡単に入手できますが、

短編賞受賞作はそうはいきません。

雑誌掲載などは、短編集やアンソロジーに入らない限り、中々手に入れられません。

 

なのでかどうか、短編の受賞作を無償に読みたくなってしまったのでごんす。

なんたって年間ベストワンの短編ミステリーですもん。 

 

 

 

でました、活字欠乏症、読みたい本読みたいねん症候群。

 

 

 

今年で69回で短編賞を受賞されたのは41人。

既に読んでいたのは21人。

 

 

で、まず日中読んだのは深水黎一郎氏『人間の尊厳と800メートル』、

湊かなえさん『海の星』、若竹七海さん『暗い越流』の三作。

 

これです。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに湊かなえさんの『海の星』は『望郷』収録されています。

全部図書館にありました。 

 

続いて、帰りにブック●フのような店で買ってきました。五冊。

  

 

 

 

 

 

 

北森鴻氏『花の下にて春死なむ』、横山秀夫氏『動機』、曽根圭介氏『熱帯夜』、

平山夢明氏『独白するユニバーサル横メルカトル』、長岡弘樹氏『傍聞き』です。

 

これで540円(消費税込み)。安!

 

それぞれ短編集で、表題作が受賞作です。 

 

 

最初の三冊あっという間に読んじったので、再び図書館で四冊。

 

 

 

 

 

 

 

 

阿刀田高氏の受賞作『来訪者』が収録された『ナポレオン狂』。ちなみに表題作の

『ナポレオン狂』は直木賞受賞の短編です。一冊に2受賞作が。お得!

小池真理子さんの『妻の女友達』が収録された『あなたに捧げる犯罪』、

伊坂幸太郎氏『死神の精度』、黒川博行氏『カウント・プラン』です。

 

 

読みおえて感じたことが3つ。

 

1つは、人の記憶ってホンマにあやふやってことです。

阿刀田先生の『来訪者』、大昔に読んでました。すっかり忘れてました。

読んでいて思い出しました。情けないでんなぁ。

 

 

2つ目。

傾向というか、短編の傾向でんな。

大抵、犯罪小説というか、過去の事件の掘り起こしというか、奇譚というか、

本格って少ないんですね。

 

 

3つ目。

いや、いいんですけどね。

俊作というか、佳作というか、成程という作ばかりですけれど、

中には「これミステリー?」というものが……

さらに……

伊坂幸太郎氏の『死神の精度』……ホンマに受賞作?

黒川博行氏の『カウント・プラン』……ホンマに受賞作?

 

 

短編て、奥が深いのか(つまりミステリーではなく奇譚として)、審査員の好みで

ものすごいことが起こるのか……

 

 

特に『死神の精度』、調べたらこの年アマチュアが書いて一気に候補になって話題

になった小貫風樹氏の『とむらい列車』の年やないの。あれは面白かった。つまり

そっちやと思うけどなぁ。

 

 

ま、人それぞれです。

 

 

それ以外の10作は成程傑作でした。

 

 

あ、伊坂さんにも黒川さんにも、他に傑作があるので……。一応ホローを。

 

 

 

ああ、一日で短編12作。(ナポレオン狂を入れて13作)

とにかくこれで33作。残りは8作。(日下圭介氏は2本合わせての受賞なので

後9作)。

中には手に入らないようなものもあって……

 

気長にいきまひょ。

 

 

 

ああ、締め切りがぁあああああああ!!!

 

 

 

 

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