早いですなぁ。 12月29日
早いですなぁ。
今年ももう年末。
今年の2月頭に「今年ももう残すところ後11カ月」と書きましたけれど、
本当にその通りの感覚です。
今年もあと3日。
でも、
今年の世間様に顔を出す業務は一昨日の27日で終了なのですが、
締め切りはまだあります。
最後のラストスパート! 頑張ります!
で、ものすごい本格ミステリーを読みました、て、言うてるそばから
締め切りせぇよ。
すみません。どうしてもどうしても我慢できなくて。
これです。
山沢晴雄氏の『離れた家』
昭和30年代から40年代に、ガチガチの本格ものの傑作短編を何本も発表され、
しかもデビュー時も懸賞一等も獲られているのに、アマチュアの立場を貫き、
キチンとした単行本にはならずにいらした、幻の作家です。
その山沢氏のたった一冊の単行本。
2007年発行なのに、なかなか読む機会がなくって……
収録されている『砧最初の事件』と『扉』は昔アンソロジーで読んでいましたが、
表題作にして最高傑作と言われる『離れた家』は未読でした。
ようやく、ようやく、池袋の古本屋で手に入れました。
で、表題作の中編『離れた家』……
すごいよこれ。ホンマにすごいよ。
ここまで、ギリギリのところまで、こだわったロジックの嵐。
傑作です。
4人でカードゲームの最中、停電が。
次の瞬間、彼女の姿も彼女の手にしていた4枚のカードもなく……
そこへ電話が。
彼女は10キロ離れた別の家に突然現れ、手に4枚のカードを持ったまま
殺されていたという!
すごいでしょこれ。
ここから2行はネタバレです。読んでない方は気をつけて。
これを発展させれば綾辻行人氏の『時計館の殺人』に行きつくんでしょな。
で『黒猫館の殺人』に行くんでしょうな。
ここまで徹底的にこだわった本格は(まして読みやすい長さの中編で)
有栖川有栖氏の『スイス時計の謎』かなぁ……タイプは違うけど。
皆様も機会がありましたら是非。
さてさて。
今年もやってきました。
別に誰も知りたくもない、池田の今年の重大ニュースのベストスリー!
ドンドンパフパフ!
今年も多くの仕事をさせて頂きました。
演劇はもちろん(当たり前か、芝居屋やし)、CDの作詞も。
中村美律子さんの歌謡浪曲『無法松の恋』
それが今年の日本レコード大賞企画賞を受賞。
びっくりしました。
みっちゃん、キングレコードさん、作曲の弦哲也先生、おめでとうございます。
ボクも作詞者として経歴に書かせて頂きます。
ただボクは明日30日のレコード大賞の会場には参りません。
おこたで楽しみに拝見します。
今年の第3位です!
2016年12月29日