NLTコメディ新人賞応募希望の方へ 5月29日

 日記 〈ま〉の日常 池田政之の仕事

 

 

うれしいです。

 

大阪新歌舞伎座三山ひろし特別公演『若様弥次喜多七変化』、大盛況だそうです。

 

もう満員御礼が出て、リピーターもいらっしゃるそうです。

 

お客様、ドッカンドッカン。で最後はグスングスンとハンカチを。

 

1時間20分の痛快時代劇コメディ。

 

もちろん座長の実力魅力、斎藤さんのすごいキャラ、大津のおねいちゃんの堅実さ、

桜花昇ぼるさんの颯爽さ、出演者一同、舞台監督の津本さんをはじめスタッフ皆様の

頑張りのおかげです。

感謝感謝です。

 

 

 

 

さて、ここからちょいと、昨年10月31日にここに書いた

NLTコメディ新人戯曲賞の総評での問題についての答えです。

つまり、上演不可能問題(着替え問題)と辻褄(言動のリアリティ)についてです。

 

 

三山座長は二役(正式には三態)。つまり着替えも早変わりで大変。

座長だけではありません。桜花昇ぼるさんも斉藤洋介さんも多井一晃クンも。

場面も5場。プロローグから大坂町はずれの茶店 ~ 長屋前 ~ 富士を仰ぎ見る街道

~ 新田藩下屋敷御殿内 ~再び大阪町はずれ茶店と、変わります。

 

でも、問題ありません。

幕前、セリフ等で、それら変化に必要な最低限の時間を確保し、

お客様が黙って待ってる時間なしの、ノンストップで進行しています。

 

そして辻褄。

なぜこうなるのか。なぜこうなったのか。

(ネタバレ)座長を含め女装陣もなぜそうしなければならないのか。

 

チャンと描いています。

だからお客様は安心して話に乗ってくださり、爆笑し、涙してくださるのですね。

 

 

今年応募しようと思ってくださってらっしゃる方々、

昨年のボクの意見がよくわからなかったと仰る方がいらっしゃったら、

大阪ですが、もしよかったら3階の一番安い席でいいので、是非見てみてください。

商売か(笑)

 

 

 

 

さて。

 

素晴らしい本を読了しました。

 

 

 

 

 

 

渡辺保先生の新作『戦後歌舞伎の精神史』

 

普段なら一晩なのですが、稽古、初日、締め切りと三つ巴だったので、

昨日締め切りを一つ郵送して、夕べようやくの読了となったわけです。

 

 

渡辺先生の本は『女形の運命』から沢山読ませていただいていますが、

これはなかなかというか、なるほどそうか……の連続で、素晴らしい

研究結果です。すごい。

 

 

 

 

今日の歌舞伎に興味のある方は必読です。是非。

 

そして新歌舞伎座『若様弥次喜多七変化』も是非。

 

やっぱり宣伝かい。

でも大ウケなんやもん。

 

 

 

 

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