梅雨の晴れ間か 8月3日

池田政之の仕事 読書感想文

 

 

梅雨の晴れ間かって、梅雨はとっくに終わってましょうが。

そうではなくて、比喩でごんす比喩。

 

 

今ボクは週明けの締め切りと、

今ドンドンとNLT事務所から送られてくるNLTコメディ新人賞の応募作を

読むこととで寝る間もないほどでやんす。いやホンマ。

 

とにかく8日から浜木綿子さんの『売らいでか!』シアター1010東京公演、

続いて劇団若手の稽古、でお盆、会社決算後のいろいろ、12月の締め切り、

来年NLT50年史の最終ページ割り確認と執筆。これが8月のスケジュール。

 

なので応募作は届いた順にドンドン読まないとならないのでやんす。

 

今日が3日。7月31日消印有効なので、送られてくる原稿は恐らく明日で

本当の締め切り。

頑張って読んで、7日の締め切りも間に合わせるぞ!

 

 

ね。好きで入った世界でも、こうなると結構しんどいでしょ。

夏の青空も関係なく、波の音も蝉の声もかき氷も関係なく、こもりっきり。

昼も夜も真夜中も関係なくこもりっきり。

一日に一度買い物に行こうと思うと夕立なのか雨やし。

なれば梅雨とおんなじでしょ。

 

 

で、出ました、読みたい本読みたいねん症候群。

 

でも無理。とにかく応募作を読まなきゃ。

 

そんな時、2時間ほど時間が取れました。

なぜかって?

昨日までに届いてた作品は今朝までに全部読んで、寝て、起きたら

次に届くのがまだ届いてない。

確認すると、2時間ほど遅れるとのこと。

 

やった。

2時間空いた!

 

で読んだのがこちら。

 

 

 

  

 

 

 

 

この中のポール・アルテの短編『狼の夜』

 

一昨日のことでやんす。

 

ポール・アルテの新訳がここ7、8年出てなくて、

そろそろ何か出てないかなぁとネットで調べたら

なんと3年前の2014年の8月に、ハヤカワミステリマガジン9月号に

短編『狼の夜』が掲載されていたとのこと。

それよりもその9月号はなんと「カーと密室」の特集号ではないか!

 

全然知らなかった。

ボク、ミステリマガジンは毎号読んでいるわけではないけれど、

それでも毎月「今月の特集はなんやろ」と確認していたはずやのに、

この号は全然記憶にない!

 

2014年夏……

思い出せば2014年は年間16本も舞台があった年。

夏から秋のころだけでも中日劇場中村美律子さん『夫婦善哉』、同中日『だいこん』

新歌舞伎座天童よしみさん『乙女心二人模様』、松竹座『道頓堀パラダイス』

東宝浜木綿子さん『売らいでか!』、明治座天童さん再演、NLT『法廷外裁判』と

と立て込んでた時期。

だからミステリマガジンのことなんかすっかり抜けていたのでしょうね。

 

そんな時に大好きなカー特集やってたやなんて。不覚でごんした。

 

早速ネットで購入。で本日届いた次第です。

 

なかなかの一冊ですぞ。

カーと密室の論文や、いろんな作家の珍しい不可能物の短編が満載。

とりあえず当初の目的のポール・アルテの『狼の夜』を読破したわけでやんす。

 

寒村の冬。真夜中。獣の咆哮に元警官と医師がウルフ爺さんの家にやってくると、

雪の上には爺さんの家から出て行ったらし狼の足跡。それ以外に足跡は何もなし。

慌てて家の中へ入るとそこには獣に引っかかれ噛まれた爺さんの死体が……

狼にやられたのか?

しかしよく見ると爺さんの背中には人間によって刺されたナイフが。

密室的状況の中で爺さんは誰に殺されたのか。だが人間の足跡はない。

村に伝わる伝説に出て来る狼男が20年ぶりに現れたのか!

20年前にも狼男に三人もの人間が襲われていた……

 

どうです。なかなかでしょ。

 

ね、梅雨の晴れ間というか、一服の清涼剤の如き時間でしょ。

 

 

皆様も是非にと言いたいけれど、取り寄せない限り売ってないからなぁ。

あ、ポール・アルテの日本初登場の傑作『第四の扉』なら早川ポケットミステリから

出ています。ホンマにすごいよ。あんまり長くないし。大お勧めでやんす。

 

 

 

さ、次は何を読もう。

おっと、新人賞の原稿を読まなきゃ!

残りはしばらくお預けでごんす。くぅうううう。

 

 

 

  

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