やっちまった 9月10日

〈ま〉の日常 池田政之の仕事

 

 

やっちまいました。

 

 

先月末の締め切り、夏風邪で伸ばしてもらって、ようやくできたけど

気に入らなくて、また二日待ってもらって直しをした時、フト気づきました。

 

前回前々回おやりになった舞台(ボクの作じゃありません)のDVDを、

参考のために見せてくださいと申しあげて、ダビングして送ってもらっていたのに、

見るのを忘れていたことを。

 

 

 

今回は急なご依頼ではないけれど、例えばの話でごんす。

 

急にボクに執筆の依頼が来るパターンは二つあります。

一つは当初の作家が書けなかったとき。頑張っても書けなかったとか、

急に体調問題が起こったとか。で、助けて頂戴とこちらに来ます。

 

もう一つは当初の作家が書いたけどレベルがダメで直したけどダメで、

本番目の前やし、で、当初の作家を下ろして、助けて頂戴とこちらに来ます。

 

二番目の場合、ボクはいつもそのダメだった台本を読ませて下さいと言います。

プロデューサーさんは「そんなの読まなくていいよ」とおっしゃいますが、

ボクはいつもこう言います。「今からボクが書いたとして、その中に、もしも

そのダメだった作品とたまたま似たところが、似たエピソードあった場合、

その作者からパクったと言われては困るので、確認が必要なんです」と。

 

絶対同じものは書かないというボクの矜持から、確認作業をするわけでごんす。

 

 

 

今回は別に前回前々回がダメだったわけではないのですが、似たところがないように

確認しようと思っていたわけです。

なのに、ずっと忘れてしまっていて……

 

 

で見ました。

 

 

青くなりました。

 

 

その一本がすごく似てました。ヒェエエエエエ!

 

 

知らなかったとはいえ、このまま提出してたら「あいつ、パクったか?」と

言われるところでした。

 

もっと早くに見なあかんのに、忘れてしもてからに。

 

 

やっちまったやっちまったやっちまった!

 

 

提出してОKだったあらすじはそのままに、大直しや。

 

あらすじ変えずに大直して、どないすんねん。

 

結局もう二日待ってもらって、必死で頭働かせて、何とか直しました。

 

そうしたら、前よりひねりがきいた面白い話になったと思いますが。

ワオ、自画自賛。(笑)

 

 

 

 

いやぁ、夏風邪、ぶり返し、うっかりパクリ疑惑……

 

あせりまくった9月の頭でした。

 

 

 

 

さてさて、とりあえず初稿の締め切りを済ませて、休む間もなく

NLT50年史の原稿書きでごんす。

 

来年NLTは50周年。

そこで豪華50年記念冊子を発行致します。

 

いろんな方に寄稿していただくんですけれど、全体の構成と、

トータルの原稿は、我々編集部で執筆いたします。

 

初稿の締め切りは今月末。頑張って、12ページ分書きますわ。

 

 

 

 

と思ったら、出ました、読みたい本読みたいねん症候群!

 

で、図書館で1冊と書店で1冊、計2冊。

 

以下の2冊でやんす。

 

 

 

 

 

 

 

1冊は去年の本格ミステリ大賞受賞の鳥飼否宇氏の『死と砂時計』。

ガチガチの本格、バカミス的トリック炸裂の連作短編集でやんす。

 

 

もう一冊は横溝正史ミステリ大賞受賞の藤崎翔氏の『神様の裏の顔』。

ボク、この作品が最初出版されたとき、読みたかったんやけど、

スケジュールでどうにもならなかった記憶が……

で改めて調べると、やっぱり……

2014年9月。そう、あの一番ものすごかった時。

このブログの8月3日に書いた通り、ミステリマガジン「カーと密室」の時。

結局あの時かぁ……

あの年は8月にちょいと読めただけやったもんなぁ。今もやけど。

 

 

 

で今から読みます。

 

インスタントラーメン食べながら。

 

なんやそれ。

 

今日買い物に行って普段素通りの袋めん売り場をフト見たら、

いろんなんが出てんねんなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

明星チャルメラあんかけラーメンとエースコックワンタンメン関西だししょう味。

 

今こんなんあるんやね。

ぜんぜん知らなんだ。

で思わず買ってきちゃいました。

 

 

どっちから食べよ?

 

 

どっちから読もう?

 

 

 

明日から、50年史の原稿や。

 

 

 

 

 

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