稽古開始と新入生 4月14日
ご無沙汰しました。なかなか更新できなくて……
何が何だかもうわけ分らん日々で……
さてさてNLT50周年記念公演第二弾『マカロニ金融』の稽古が始まりました。
54年前、三島由紀夫先生をはじめ著名俳優たちが文学座を対座して
出来たのがグループNLT。ちなみにNLTとはラテン語で新文学座の頭文字です。
当初は『サド侯爵夫人』の初演や『朱雀家の滅亡』初演等々三島先生路線でしたが、
50年前グループが分裂、大半の方が三島先生と共に去り、浪曼劇場を造り、
残った賀原夏子先生がNLTをフランスを中心にした欧米のコメディを専門に上演する
劇団にすると新たに〈劇団NLT〉として再出発。で今年が50周年。
50年前その第一弾に上演されたのがこの『マカロニ金融』です。
演出は飯沢匡先生。ゲストに黒柳徹子さん。以来黒柳さんはNLTの親友として
何本も出てくださっています。
好評で二年後に再演。今度は黒柳さんに加え天下の名優・森雅之さんもご出演。
で、芸術祭賞を受賞した作品なのです。
20年前、再々演となりました。その時は黒柳さんが演出を担当。
その時はボクも拝見しました。
難しい芝居でした。喜劇ではあるけれど笑いが起きる芝居というより
考えさせられる不思議な芝居でした。
脚本を読みました。難しい台本でした。そして三時間を超える長い話でした。
50年前は斬新でも20年前にはちょいと困った本でもありました。
今回はボクの脚色です。
元台本を何度も読みました。これはいったい何が言いたいのか。
ようやく気付きました。
これは……神と人間の戦いなのです。
ファブリッツォさんは不思議な金貸し。
彼からお金を借りると利息は年3%。なのに預けると年30%。
ありえない!
なのに一向に破綻しないファブリッツォ銀行。
ついに他の銀行、警察、法王庁まで動き題して……
彼は詐欺師か、稀代の天才か!
途中休憩を入れて2時間少々にまとめました。
テーマが判りやすくなってます。
面白くなってます。
ハラハラドキドキになってます。
皆様是非是非。
さて、昨日、あ、もう一昨日か。
NLT第52期生の入団歓迎会がありました。
今年も有望な新人が入ってきました。
早速ボクの10月の芝居に出す予定です。
それにしても52期て……ボク18期やで……
はぁ……
2018年4月14日