マジ危機感 8月12日

 日記 〈ま〉の日常 観劇

 

 

まずは大谷選手の2桁勝利&2桁本塁打、104年ぶりの大快挙、おめでとうございま

す!

日本人の誇りです。

 

日本政府、前回は辞退されてしまいましたが、この機に、イチロー選手と 、(今日の

大リーグへの大先駆者として) 野茂投手と3人に国民栄誉賞を、というのは如何でし

ょうか? これならイチロー選手も大谷選手も辞退しにくいと思いますが。(^O^) 

 

とにかく、おめでとうございます。

 

 

 

 

さてさて。

日曜日の『THE CONTE』、大河ドラマと被ってたので、録画で漸く観ました。

 

 

 

 

 

 

 

昨年、12月31日にも書きました。

ボクの毎年のベストスリーの第2位、コントが演劇にどんどん近づいてくる、という

話です。

 

 

昨年の『キングオブコント』『ドラフトコント』で、コントがナンセンスより、演劇

に近づいたと書きました。

 

 

例えば漫才。ボケとツッコミがいて、ボケが、日常では「そんな奴いねぇよ」な行動

や言動をとるわけですよ。例えば、

  ボケ「(犬を見て) あ、猫や」  ツッコミ「犬やがな(と突っ込む)」

ね。普通、犬を見て猫と言えば「お前大丈夫か?」となりますよね。でもそれがボケ

なわけですわ。

コントもその延長線上にある笑いの分類である以上、そこにはナンセンスな、という

か、そんな奴いねぇよ、というか、不条理な言動(ボケ) が展開されるわけです。

 

 

ところが、昨年くらいから顕著になってきたのが、例えば10組登場したら、半数以上

が不条理じゃない作品を出してきた。常識で考えられる中でキチンと笑劇を作って、

もっと言うと短編喜劇として成立しているわけですわ。

 

しかも笑いのセンス(腕) はものすごくあるわけですから、そんじょそこらの役者や戯

曲じゃ、笑いという点において太刀打ちできない。

 

 

今年になって『キングオブコントの会2022』があって、ロバートの秋山がメインの

公園での地域ラジオの話なんて、20分近い長丁場。もう演劇なんですよ。

 

しかも、セットに懲りだした。小劇場の簡素化した舞台セットを凌駕し始めた。

 

 

 

で、今回のTHE CONTE。従来のコントを演じたのは、サンドウィッチマン、バイき

んぐ、ザ・マミィ、かまいたち、の4組。

 

空気階段、かもめんたる、ゼンモンキー、しずる、東京03、ロッチ、アンガールズ、

シソンヌ、ゾフィ、の9組は常識内で十分に考え得る世界でした。

 

ライスはちょっとあり得ない世界だったけれど……簡単に言うと、すごいお屋敷の主

の田所が室内から(嵐のような) 外を見ながら話し出す。過去の事件を「あれは失踪で

はない。あれは殺人だ」と言うと、関町がびっくりする。その瞬間、雷鳴が轟く。 

田所「私は真犯人を知っている」 関町「!」 雷鳴轟く。田所「私はその殺害現場を

見てしまったのだ」 関町「!」 雷鳴轟く。関町「犯人は誰なんですか!」 ここで

ようやく田所が「うん……ちょっと待ってくれ。君が驚く度に、カミナリが私のベン

ツに落ちてるんだよ」

 

分かります?

演劇の劇的効果として雷鳴稲光はよく使われます。ボク大好きでしょっちゅう使いま

す。それを完全に揶揄ってるんですわ、このコントは。(●^o^●)

やられました。こうなるとこのネタも、不条理ではなく、演劇に対する風刺劇として

認めざるを得ません。

 

 

ここにおいて14組の内、10組が演劇だったんですよ。短編喜劇だったんですわ。そ

の率全体の71%。とくに東京03なんか、11分のネタですからね。

だいたい昔劇場では、漫才もコントも15分が基本。乗ればもっと長くやってましたも

ん。やすしきよしさんなんて40分くらいやったことありますもん。

 

 

 

こうなると、演劇の、短編のコメディ、オムニバスで、ファルス的な短編コメディ

が、コントに(てか彼らの作る作品に) 勝てると思います?

 

 

ボク、去年からさんざ言ってます。でも全く耳を貸してくれません。

 

 

 

今日、あもう昨日か、志村けんさんのバカ殿特集がありましたよね。観ました。やっ

ぱり志村さんはすごい! しっかり楽しませてもらいました。

でもあのすごさは、志村けんという大天才が、その上に努力もあって確立しているわ

けで、すごい個性、すごい才能が、あの従来のナンセンスな世界観を大成立させてい

るわけですよね。あれは志村さん以外無理です。

 

 

 

 

とにかく、現在のコント師が作るコントが、急激に演劇になってきている。

芸人さんの仕事ではなく、役者の仕事になってきている。

 

今回のTHE CONTEを観て、より強く思いました。

 

秋には又『ドラフトコント』があるそうです。『キングオブコント』も。

 

しっかり見極めないと。そして演劇には演劇にしかできないコメディをもう一度しっ

かり考えないと。

 

 

 

 

 

« »