お笑い新人賞三題考 2月28日

 日記 〈ま〉の日常

 

  

やった。

7回更新できたぞぉ。

 

冷や汗もんでございました。

 

ホナ別に7回せんでもええやろ。

そうなんですけどね、なんか7回更新せんと気持ち悪うて。

 

 

さて、ここ数日続いたお笑い新人賞ラッシュ。

NHK上方漫才コンテストはゆりやんリレトリィバァ。

ytv漫才新人賞は吉田たち。

そしてR-1はアキラ100%。

 

 

 

NHKとR-1はピン芸人。R-1は当たり前か。

 

 

こちらはytvの吉田たち。

 

 

 

 

 

 

 

ykv漫才新人賞は実質的にプリマ旦那とミキと吉田たちの三つ巴と思ってました。

で、決勝に行ったのは吉田たちとミキ。

 

プリマ旦那はNHKでも最後の決勝までいったのに、ゆりやんに敗れました。残念。

実力的には一番あると思うんやけどなぁ。なんやろ。華がないのかなぁ。

審査員の巨人師匠が口ごもってました。「うまいんやけど……」

わかる気がするなぁ。

例えば優勝したのに今一つ売れないと言われている、というか本人たちも言っている

笑い飯、パンクブーブー、それに千鳥を加えて、この3組に共通するのは、垢ぬけの

なさ、スマートさのなさなんですよ。タレントとしてオシャレから最も遠いところに

いるというか。声のじじむささ、顔のいまいちさ、イメージがオシャレじゃない。だ

から東京で黄色い声は飛びません。

お笑い芸人の本分からズレるけれど、本芸よりオシャレや話し方などを磨いた方がよ

り売れる気がします。それでいいのか?

それが、本分を競うはずの新人コンクールにまで派生したのが今回のプリマ旦那のよ

うな気がします。

 

 

片や決勝二組で吉田たちに敗れたミキ。

二年連続決勝二組まで行って敗れ二年連続準優勝。悔しいやろなぁ。

でも……ボクは好きやわぁ。

 

コメディの手段の一つにパニックがあります。

主人公が、予想外の展開にパニックを犯し、慌てふためく。

ミキの兄貴のやり方はまさにそれ。

 

昔々松竹新喜劇で、藤山寛美さんが家庭菜園で使う猛毒の農薬を酒瓶に入れていて、

それを知らない妻役の曾我廼家鶴蝶さんが、先代の渋谷天外先生にあげてしまう。

それを知った寛美さんは大慌て。飲んだら死んでしまう。殺人罪になる!

必死に捜しに行くと、天外先生、神社の石段で酔っ払って寝ている。

死んじゃったか! 転がっている空き瓶は違う瓶。生きてる! 「あの瓶どこへやっ

たぁあああ!」「 人にあげた」「誰にぃいいい! 」 何とか聞き出そうとするが、

酔ってるのと寝ぼけてるので、全く要領を得ない。トンチンカンな答えが出るたび

に、寛美さんは「あぁあああああああああああ!」と叫びながら石段を上がったり

下がったり。大ボケボケの天外先生とパニック突っ込みの寛美さんの、めちゃテン

ポの速い名人漫才のような爆笑場面。これが延々。当時中学生だったボクをはじめ

観客は疲れるほど笑いました。

 

ミキの兄貴。そのパニック突っ込み、頑張って確立してや。

ボク、大好きです。

 

ちなみに見取り図も予想外に(失礼)面白かった。

一次の点数ボク的には吉田たちと同点やもん。

 

 

さて、R-1

 

やっぱりピンには限界があるのかなぁ。

コンビで相乗的に盛り上げることができないピンは、もちろん面白いのだけれど、

もともとのしゃべりそのものがうまいのと、ネタとして面白いのは違うでしょ。

もともとのしゃべりそのものが面白いと、優勝した途端バラエティに移行できます。

でもネタだけの勝負だと、優勝してバラエティに出て、そこでしゃべりそのものの

ポテンシャルが低いと諸刃の剣。ホローし相乗してくれる相方のツッコミがないか

ら、つまんない奴、使えない奴となって又日陰へ……

 

華丸さんはもちろん、ほっしゃん、ゴエ、なだぎの各氏はもともとポテンシャルが

あるから問題がなかったけど、あとの方は大変のようですし。

けれど、芸人にとって、本分のネタよりも、もともとのしゃべりそのもののポテン

シャルの方が必要って……

 

それって芸人なのかなぁ。だったら素人でもものすごくレベルの高い奴いるし。

 

時代が変わったということでしょうねぇ。

 

芸人ではなくタレントとしての部分を要求され、タレントとして売れたら芸人として

も成功……

若い芸人さんなんて、それが芸人の成功と思ってるようだし。

その為の通過点という位置づけで芸人本分の腕を磨いている……

 

 

そんな気がしました。

 

 

つまり、漫才は残るやろうけれど、ピンのお笑い芸人とは、芸人ではなく、

タレント化していく。

お笑いピン芸人というのは、やがて消えていくのかもしれませんね。

 

 

R-1を見て、そんなことを考えてしまいました。

 

 

で、そのR-1。ボクの採点は、

 

   Aブロックは 三浦マイルド (現実はサンシャイン石崎)

   Bブロックは 石出奈々子

   Cブロックは アキラ100%

 

3人の最高点は石出奈々子。不思議。

 

 

で決勝。ボクの採点は、アキラ100%

宴会芸の完成版ですな。それをエンターテイメントに仕上げた。でも、いいのか?

今年の年末、マネするやつ出て来るやろなぁ。事故らないように。

 

石出さんの失速が痛い。

 

サンシャイン池崎……ボク全く面白くなかった。全く笑えなかった。二本とも。

今はああいうのがいいのかなぁ。

 

で、結果は。

 

 

 

 

 

 

サラリーマンの皆様、忘年会ではかなり練習してからやってくださいましね。

 

 

 

 

よし。ノートパソコンの崩壊、ネット接続問題を乗り越えて、

今月7回更新したぁあああああ!

そんな大層な問題か?

 

 

 

 

 

 

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