考えちゃダメ! 9月8日
先日、4回目のワクチン接種の帰路、加古川市のヤマトヤシキ6Fの紀伊国屋書店
で購入。
平積みされている最後の一冊でした。
売れてます。(^O^)
何故この本を買ったのか?
それは書評がすごかったから。
でネットで用心しながら見ると、読んだ方の評価が軒並み★5。
大絶賛です。
ようやく夕べ深夜から5時間かけて読破しました。
読み終えてから逆算すると、簡単で見事な美しい一本の線。
これこそ素晴らしい作品の構成です。
後半押し寄せるドンデンの嵐。
特に『彼は彼女の顔が見えない』のタイトルはお見事!
ボク的には、高木彬光大先生の『人形はなぜ殺される』以来の素晴らしいタイトル
ですわ!
これは、年末の各ミステリーベスト10の海外分野で絶対的に上位にくるでしょうね。
ヘタすりゃ1位か?
あ、毎年1位指定席のアンソニー・ホロヴィッツの『殺しへのライン』か? まだ読
んでないけど。m(__)m
でも……
やはり好みには勝てない。
ボクは本格物一点張りなんやなぁ。
400ページの内、300ページまで読み進めたとき、一度本を置いた。
そこまで我慢に我慢をして読んだ。
ちょっとゆるめのホラーとサスペンスと謎。別に殺人事件も起こらない。はっきり言
ってここまで苦痛だった。すみません、好みやから。m(__)m
でも「驚愕のどんでん返し」って書いてあるし。
あと4分の1やで。
何が起こる?
で、本を置いて考えたわけです。
その時、もしかして……?
あることに気づいた時 (それが正しいかどうかは分からないけど) ここまで読み進め
てきたことが一気に違う色に見えて来て……
それは、たまたま偶然思いついただけです。ボク如きがそんな簡単に真相にたどり着
くはずありません。
けど、思いついちゃったんやもん!
偶然たまたまでも、ふと浮かんでしもたんやもん!
完全にアハ体験ですわ。
で、一気に続きを読んだ。
当たってしまった。
後は消化試合……
あ、もちろんその後の細部や展開は読まなきゃ分かりませんけど。大本がね。
この作品が素晴らしいことは十分に分かります。
客観的に見てすごい作品だと思います。
でも、本格物ではない限り、途中で考えてはいけませんな。
偶然でも、思いついてしまうことがありますもん。
何も考えずに、もう少し我慢して読み続けていれば、皆さん同様もっと楽しめたや
ろに。( ;∀;)
作者が読者に対し、劇中の探偵役と知恵比べを挑んで来る本格物以外は、途中で
考えちゃいけません。
改めて痛感しました。
本格物以外を読むときの戒めでやんす。
2022年9月8日