やっちった! 4月24日

〈ま〉の日常 読書感想文

 

 

 

 

あぁあ、やっちった。

 

 

そうかて、フト横を見ると、「わたしを読んで下さい!」とばかりに

ミステリー本がこっち見てんねんもん。

 

目をウルウルさせて、「お願い、読んで」と言うてんねんもん。

 

 

 

で、読んじった。

 

 

ああ、酒は我慢できるのに(ちなみに今日で今年酒を抜いた日60日。早!)

ミステリーは我慢できないのかぁああああ!

 

 

締め切りをお待ちの皆様、お許しくださいぃいいいい!

 

 

 

 

で、これ。

 

 

 

 

 

 

トリックメーカー小島正樹氏の最新作『呪い殺しの村』

 

なんとベタなタイトル。 

 

この方のは今まで3冊読みました。

この方には3人の探偵のシリーズがあって、各1冊ずつ。

海老原浩一シリーズから『十三回忌』

那珂国彦シリーズから『武家屋敷の殺人』

硝子の探偵シリーズから『硝子の探偵と銀の密室』

 

どれもトリックメーカーに相応しく不可能な謎のオンパレード。

 

その中で1番クラッシックな海老原浩一探偵の新作だったので買っておいたと

いう訳でごんす。

 

 

いゃあ中々。

文章が凄く読みやすくなってらして。

コンパクトなページ数の中に、そんなん出来る訳ないやんという不可能犯罪が

ゴロゴロ。

 

その1つの状況はというと(以下ちょいとネタバレです)。

刑事がある女性と別れて、最速である家へ来たら、

全ての扉全ての窓に中から鍵が掛かっていて、

その家の二階の窓の向こうから女が覗いていて、その女がニヤリと笑って、

刑事が扉を開け、中に踏み込み二階へ行くと、その女が窓の外を見ていて、

振り返らせたら、首を絞められて死んでいて、しかもその女は、

自分がさっき別れて来た女だった。

刑事は外車をフルスピードで飛ばし最速で来た。

別れてきた女がヘリコプターでも乗らない限り彼より早く着くのは無理。

というより二階から見下ろしている女は生きていた。

でも扉を無理に空けて二階へ行くと死んでいて、それは別れてきた女だった。

しかも部屋どころか家自体密室だった……

 

 

こんなん解決出来る訳ないやろ。

でも……海老原探偵の手にかかれば、出来るねんなぁ……

 

 

いやいや、中々のもんでしたよ。

 

 

でも、何やろ……

東京と、伝説と因習の色濃く残る寒村を舞台に、超能力者や、神隠しや、

密室等の不可能犯罪ゴロゴロの内容なのに、簡単に読めるこの〈さっくり感〉

 

同じようなタイプでも麻耶雄嵩氏の『隻眼の少女』(日本推理作家協会賞受賞作)

のような、重厚感がないのかなぁ。

 

 

 

いやいやいや、楽しませて頂きました。

 

 

海老原探偵シリーズは今のところ7冊出てて、これで2冊読んだ訳やから、

それ以外も読んでみようと思う池田でございました。

 

 

 

 

ああああああああ、締め切りがぁああああああ!

 

 

お待ちの皆様。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!

 

 

後数日お待ちくださいましぃいいいいいいいい!

 

 

でももう1冊こっちを見てる………。

 

 

 

 

  

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