そして劇場~汝の名は女優 5月17日
そして池田政之第3弾、『劇場』~汝の名は女優 が今日19時より配信となります。
珍しくチラシの裏面を載ってけておきますね。(笑)
サマセット・モームの原作『劇場』を読んだのは高校生の時。
地元に関西大学文学部の教授(現・名誉教授)の越川正三先生と言う方がいらして(公演
のパンフにも寄港していただきました)、先生はモーム研究の第一人者で、親しくして
頂いていました。その関係でモームは結構読んでいました。ミステリ以外では珍しい
ことでやんす。
それが2008年だったかな、アネット・ベニングがアカデミー賞主演女優賞の候補に
なった『華麗なる恋の舞台で』を見て、古い記憶が蘇りました。そう、この映画の
原作がモームの『劇場』だったのです。
早速もう一度原作を読んで、これは舞台になると思って直ぐに戯曲化して、NLTに
提出。でもその時は諸般の事情で実現はしませんでした。
それから8年。
もう一度やり直そうと、原書を取り寄せ、訳から始めて、戯曲化しなおしてもう一度
NLTに提出した作品です。
長い長い物語を、春夏秋冬の4場。舞台はロンドン・シドンズ劇場の舞台上のみ。
ヒロインのジュリアはロムさん(旺なつきさん)以外考えられず、ご出演願ったわけで
す。
ロムさんとは平成3年、萩尾望都さん原作の『アロイス』で初めてお仕事。
平成5年、三越劇場で戌井市郎先生の演出、淡島千景先生の主演 『花の茶碗』から
立て続けに5本ほどお仕事をして以来、21年ぶりの再会でした。
夫に俳優座の河内浩クン、ややこしい相手役(^.^)に溝呂木賢クン、息子に吉田大輝
クン、付き人に阿知波悟美さん、劇場支配人に川島一平さん、スポンサーに安奈ゆか
り、のし上がる女優に三井千寿、舞台監督に小林勇樹さん、そして亡霊?に平松慎吾
さん。更に大臣夫妻他に由川信幸と霜垣真由美、伯爵夫妻他に根本拓人と大槻千草、
友人の貴族他に松岡翔です。
実はこの時、入団したてでスタッフについていた小泉駿也は「やっとこ」の為に秘か
に歌舞伎稽古を始めていたという裏話付きの舞台です。関係あらへんか。(^O^)
とにかく、各紙で大絶賛されたロムさんの名演。
じっくりと(^O^)ご覧くださいまし。
ロムさんホンマにすごいですよ。
2020年5月17日