来週半沢直樹は観ません。9月14日

〈ま〉の日常 池田政之の仕事

 

  

今日、あ、日付が代わって昨日か。

明治座さんから、又Kiiちゃんからの工夫に対する提案が来ました。(^O^)

成程と思い、約2分ぶん新たに書きました。後半戦2分ぶんどこかが変わります。是

非後半戦も楽しみにしていてください。

 

 

それにしてもKiiちゃんのどん欲さには頭が下がります。なんでも毎日、内輪のモニ

ターで記録を取って家で見ながら研究しているのだそうです。すごい。

 

負けていられません。いつでもドンといらっしゃい!(●^o^●)

 

 

 

ボクが演出も兼ねるようになったのは40歳くらいからです。それまでは脚本一本でし

た。演出は違う先生がおやりになります。なので、脚本家としての良心に従い、今こ

れがボクのベストですという戯曲を提出してきました。それが稽古で直される。最初

は忸怩たる思いでした。でも、ボクの書いた作品より良い作品にして下さった演出家

の先生は心から尊敬しました。戌井市郎先生。田中林輔先生。今なら金子良次先生。

逆の方は嫌いですけどね。

 

それが演出も兼ねるようになって、所詮脚本作業は机の上の、頭の中だけの作業だと

はっきり分かりました。だって自分が書きベストだと思ったものでも、実際に役者さ

んが声を出し動き出すと、「あら?こんな筈では」という所が出てくるからです。

それはシェイクスピアのような歴史的名作でもそうです。日々改良して上演されてい

ますもの。

昔、「自分で書いたものを自分で直す奴は信じられねぇ。お前にはプライドがないの

か」と、とある方から罵られたこともあります。生憎そんなプライド、どぶに捨てた

し。てか最初から持ってねぇし。

 

 

そしてそれは初日が開いても続きます。

たとえば歌舞伎でも新作だと初日と千穐楽で随分違ってくるように。また名作でも演

じる人が初役なら、「こういうやり方があったのか」となるように。ですから歌舞伎

で、昔の芝居見巧者と言われた方は、初日、中日、千穐楽とご覧になったんだそうで

す。 

 

ところがそれがあまりに行き過ぎると、初日と千穐楽で作品のレベルに開きが出来て

しまいます。日々進化をさせればさせるほど、初日しか見ていないお客様から文句が

出る。でも、気づいた限り、良くしたいという気持ちを抑えることはできない。

ずっとジレンマでした。

 

 

Kiiちゃんのファンの方は何度も観てくださいますが、一度しか観ないお客様も大勢

いらっしゃいます。その方が初日しか観てなかったら。「私にはレベルの低いものを

観せたのか」となってしまいます。

 

 

我々は決して初日を侮ってはいません。その瞬間ベストだと思って初日を迎えていま

す。

でも人間の頭脳なんてそんなもんなのでしょうね。ベストだと思っていたのに本番を

見て、実際にお客様の前でやってみて、フト気づくんです。こうした方がいいのでは

と。

 

 

よく「俺の書いた本は一字一句直すな!」という脚本家がいると言います。います。

でもボクは若い時からそのタイプではありません。勿論ホントに若い時は悔しくもあ

り、忸怩たる思いでした。けれどそれはそこに気づかなかった自分に対してです。本

質は完全に、より良くなるなら直すべき派でした。(^O^)

自分の作品に固守するのは、驕り、うぬぼれ、自己否定や実力暴露への恐怖、それら

を (悪い意味で) プライドというのでしょうね。ボクを罵った人が言うプライドです

わ。ボクは、プライドはお客様の称賛を頂いた時に誕生するものだと思っていますか

ら。

 

 

それで今回のKiiちゃんの姿勢を考えたとき、それは、素晴らしいの一言なのです。

日々進化。

 

藤山寛美さんも仰ったそうです。「うちの名作は最初から名作ではない」と。

 

 

初日しかご覧になれなかったお客様に対し、申し訳ない気持ちはあります。でも決し

て初日を軽んじたわけではありません。それだけは信じていただきたい。良心に従い

その瞬間ベストだと信じて初日を迎えたんです。とはいえ初日は皆まだ慣れてないの

でいろいろと起こりますけどね。(^O^) どっちやねん。あ、ベストだと信じて迎え

ているのは本当ですよ。

 

でも、もっと良くなることに気づいたら、更にはKiiちゃんのように、もっと良くし

たい! もっと良くなるところはないか? と日々考えることを、ボクは否定できませ

ん。それは素晴らしい行為の筈です。

その瞬間瞬間をベストだと信じ、でも日々進化を続ける。

それを、一生続く修行というのだと思います。

 

 

ジレンマはなくなりました。というか、随分前になくなっていたのですが、それでも

まだどこかに引っかかっていました。綺麗になくなりました。

中日を過ぎてもまだ良い意味であがくKiiちゃんのおかげです。

ボクも最後まで、Kiiちゃと共に良い意味であがこうと思います。そして、お芝居と

Kiiちゃんの日々進化を楽しもうと決めました。

 

 

明治座さんの千穐楽にはどうなっているか。更に一同コロナ予防をより徹底し、11月

の新歌舞伎座さんの初日、そして千穐楽にはどうなっているか。

 

 

今回はコロナの所為で、本当に意味で満員のお客様に観ていただけません。新歌舞伎

座さんの千穐楽でよりすごい作品になっていたら……

コロナがおさまった時に、超満員のお客様の前でもう一度やりたいですね。あ、これ

はボクの勝手な独り言ですから。

 

 

 

 

さてさて、そこで半沢直樹なのです。ようやくかい。(^O^)

 

 

 

 

 

 

 

7月の終わりにここで、半沢直樹は2・3週分録画してまとめて観ると書きました。

でも結局毎週見てます。(^_^;)

 

後2回。来週は最終回前。きっと最終回と合わせての物語となるでしょうね。つまり

来週は最終回に向けて、一番エゲツないところで終わる筈です。そしたらそれからの

1週間、もうイライライライラ過ごすことになるんでしょうね。

 

 

半沢直樹の最終回は27日。明治座さんの千穐楽と同日です。

その日までの1週間イライライライラしていたら、Kiiちゃんやチーム氷川にまとも

に向かい合えません。

 

なので半沢直樹は明治座さんが終わった後、まとめて観ることにしました。(#^.^#)

 

さぁ、明日も進化するぞ。

 

 

 

 

 

 

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