江原さん、蛾次郎さん 12月12日

〈ま〉の日常

 

 

山田邦ちゃんがМ-1の審査員に決まりましたね。

 

ボク、先日のブラマヨさんМCの М-1特集を見ていて、その発表があったとき

「その手があったかぁ」と膝を打ちました。つまりすっかり失念していました。

すみません。m(__)m

 

ボクも皆さん同様どなたがなられるんだろうと思っていました。

特に上沼さんの後任は難しい。

ハイヒールリンゴさんや、やすともさんの名が挙がっていましたね。

 

大レジェンドで言えばかしまし娘の三師匠だけれどご高齢やし。

大助花子の花子師匠は体調を崩してらっしゃるし。

 

そこへ邦ちゃんとの報が。

ボク断然支持します。

 

邦ちゃんとは何度もお仕事をしました。

ものすごい感性の持ち主だし、勉強家だし、女性芸人で天下を取った人だし。

 

ネットで、漫才師ではない、との意見もあります。

それなら志らく師匠も漫才師ではない。

 

「漫才のことが分かるのか」とのバカげた意見もありますね。失礼ながら素人の

あなたよりは一億倍分かると思いますよ。一流のお笑いのプロなんですから。

 

漫才師の目的は何か? それはいっぱいウケる漫才をすることと、その実績を持って

よりキャリアと地位を向上させることだと思います。

 

つまりはまずウケなきゃならない。

 

となると、客席の、テレビの前の視聴者が一番笑ったコンビが優勝でいい筈です。

つまり素人でも審査は出来るし、何なら爆笑度数を機械が測ればいいわけです。

 

でも、その漫才が漫才の枠内に収まっているかどうか? その〈枠〉はどんどん広が

っているし。(ネットには、自身の思い込みでその枠をより狭めようとする人がいま

すね)

更には、漫才の多種多様なスタイルが激突し、同数の爆笑度を得た時、違うスタイル

にどう優劣をつけるのか。プラスアルファな要素を加えてどう判断するのか?

 

それが出来るのがプロの筈です。〈キャリア〉と〈今を生きる〉から来る説得力な

わけですわ。

 

邦ちゃんは適任だと思います。

 

18日、楽しみに、膝を正して拝見します。

 

 

 

 

 

さて。

江原真二郎さんが9月に亡くなられていた報に驚いています。

 

 

 

 

 

 

二枚目スターから最後まで一線にいられた一流俳優さんですが、ボクは江原さんの

ものすごい実力を目の当たりにしたことがあって、戦後の大名優の列に入る方だと

信じています。

 

こんなことがありました。

俳優さんの中には、セリフを(意味は同じですが) 言い回しや単語や語尾を毎日、そ

の日の気分で変えてこられたり、余分なセリフをつけ足したりする方がいらっしゃ

います。

 

「どうしたんだよ」が「何かあったのか」や「怖い顔だな。機嫌が悪いのか」等々。

 

それを江原さんは、台本に書かれたセリフ、稽古で決定したセリフを一字一句変え

ずに、間や表情や言い方を変えることだけで、全て成立させられたのです。初日か

ら千穐楽まで。

 

ボク、舌を巻きました。すごい方だと心底思いました。

 

でもこれは客席のお客さまには分かりません。自由に喋ってる人の方が目立つし。

ボクは心の中で「江原さんがすごいんだよ!」と言っていました。 

 

普段はお優しい、端正で、本当に紳士な方でした。

 

心からご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

そうしたら今日、佐藤蛾次郎さんの訃報が。

 

 

 

 

 

 

二度お仕事をして以来、博品館近くのお店「蛾次ママ」にもよく行かせていただき

ました。

 

一度、もう14年も前、ボクが事故で入院した時、病院のエレベーターでバッタリ。

その時、お互い同時に関西弁で「どないしましてん?」

 

奥様を先に亡くされ、大変だったと存じます。

心からご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

そうしたらこれを書いている今速報で、水木一郎さんの訃報が……

ボクは接点はありませんが、アニソンの帝王として楽しませて頂きました。

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

 

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