永田さん! 12月27日

〈ま〉の日常

 

 

ボクがこの世界に入ったその1日目から、一番お世話になった、そして大好きな大好

きな、最も信頼し、信用し、頼りにさせていただいていた大先輩

永田博丈さんが、亡くなりました。

 

 

 

 

 

 

 

ボクはこんな性格ですから、劇団の養成所のころから悪目立ちというか、それもあっ

て周りからいろいろやられました。

またひどい目にあった時も、つらかった時も、

どんな時でも絶対に僕の味方になってくださった永田さん。

どんな時でも絶対にがばってくださった永田さん。

 

  

平成7年(1995)3月、明治座さんで緊急代打で『暴れん坊将軍』の脚本をした時

マジで手放しで喜んでくださった永田さん。

 

 

クレバーで、熱くて、洒脱で、的確なスーパー俳優だった永田さん。

 

 

 

悲しいです。

 

 

 

 

 

今年の春、「余命宣告されちゃったよ。あと3か月だって」と平然とおっしゃる。

こっちはアタフタしちゃって、奥様がかつて癌研にいらした方なので、奥様に伺うと

「そうなの」とおっしゃる。

 

 

3月たまたま明治座で、加納さんもお出になっていたので(松岡も)、奥様と、これ

また大先輩の新海さんご夫妻といらしてくださって、飲みました。

みんなで励まして、「よし。頑張って来るか」とおっしゃって病院へ。

 

一旦手術は成功して、ご退院。

うまくいけばこのまましばらくは大丈夫になったとのこと。

それじゃ来年あたり、何か舞台を考えましょうよ、と笑って話しました。 

 

 

それが又再発で、入院前の夏、永田さんと仲が良かった人だけで飲むことに。

ボクも呼んでいただきました。

 

 

 

 

 

 

左から加納さん、永田さんご夫妻、新海さんご夫妻、川島一平さん。

 

ボクが一番若いから、注文したり、お酒を造ったり。

楽しかったなぁ。

 

 

 

 

いっぱいお仕事をしました。

淡島千景先生の舞台、三越の舞台、もちろん劇団の芝居でも。

ただ、60代になられた頃から、股関節を悪くされて、入院や手術をされて、しばらく

一線を下がられた時があって、その間は中々ご一緒できなくて、悔しかったなぁ。

でも又復帰されて、劇団でも大活躍。

最後は2022年の劇団の『総理、死んでもらいます!』の老獪な政調会長。

 

 

そうそう。永田さん抜きで、奥様と二人歌舞伎を観に行ったこともありました。

 

 

 

 

 

永田さんのお顔はもう見られないのか……

あのお声はもう聞けないのか……

 

 

 

 

平松慎吾さんが亡くなって、今度は永田さんまで。

劇団の良心のような方が……

 

 

 

 

永田さん、長い間、本当にありがとうございました。

 

ボクがこの世界に入った1日目からです。

 

41年間、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

心からご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

 

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