アカデミー賞大予想? 3月1日
明後日、日本時間の3月3日は、アカデミー賞の発表です。
別にお前に関係ないやろ。
いえいえ、実はもう10年くらい前から毎年オスカーの予想をしてきました。
いつもなぜかその時期にお芝居があって、楽屋の廊下に張り出したり。
かつて一口5,000円で、当たれば賞金が当たるなんてサイトもあって、
でも、本命に賭けるのは嫌で、大穴や、僕の好きな俳優さんにはるものだから
いつも負け越していました。残念。性格やな。
そのサイトはとっくに無くなったのでどんな名のサイトだったかも覚えていません。
今ではただ予想するだけ。友達に呑みながら喋るだけでした。
それを初めてこのブログでやってみましょう。 ああ、一つ池田の予想がどれだけ
当たるか、やってやろうじゃないの! それほどのものか?
でも今年はまだどの作品も見てないんですよ。
各予想サイトや、現在のハリウッド事情、そして人間の感情を合わせての
推測予想となります。なんやそれ。
でも、実はこれ、なかなか面白いんですぞ。
情報分析や、いろんな理論構築の訓練にもなるし。
少なくともボクはマジでそう思ってます。
では!
まず作品賞から。
これはもう本命で決まりでしょう。『それでも夜が明ける』
アメリカ近代奴隷問題に深く切り込んだ問題作。
アカデミー(オスカー)会員の良心が動く、と、思いますよ……
なんや奥歯に物がはさまったような言い方やな。
実は以前から保守的なオスカー会員は、奴隷制と自身がいるマスコミ批判には
あまり気乗りがしないなんて言われていました。
政治批判はいいけど、アメリカ(歴史)そのもの否定とマスコミは駄目。
『ネットワーク』も『インサイダー』も、『カラーパープル』も『ヘルプ 心をつな
ぐストーリー』も駄目でした。
今もそうだという方がいます。となると『それでも夜は開ける』は駄目となります。
でももうねぇ。それくらいの度量はねぇ。そろそろねぇ。
そうなると対抗馬の『アメリカン・ハッスル』か。
ハリウッドらしい、さらにオールスターの映画やそうやし。ロバート・デニーロも
ちょこっと出てるそうやし。
ま、先のジンクスが今も生きていたとしたら『アメリカン・ハッスル』やけど……
ここまで言うといて『ゼロ・グラビティ』やったらどないしょ。
監督賞だけはいつもやってません。これだけはさっぱりなので。
世間では『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督と言ってる
みたいですが。ボク分からん。
普通なら作品賞を獲った映画の監督が受賞するのが筋やけど、そうならない時も
結構あるし……
あ、でも、マーティン・スコセッシ監督だけはないと思う。
いつもあんな長い映画ばっかりやもん。だから7回(今回で8回)も候補に
なりながら1度しか受賞していないんですよ。ホントに学習しない人だなぁ。
映画は120分前後が基本! ま、ボクの持論ですけど。
できれば100分前後なら尚ステキ! ま、ボクの持論ですけど。
『風と共に去りぬ』や『ルードヴィヒ 神々の黄昏』は長かったやないかい?
あれはそれだけ必要やねん!
主演男優賞はマシュー・マコノヒー! ボクは結構この人好きなので。
結構長いキャリアでいろいろあったけどずっとスターで、それなりの演技者として
評価も得てきたわけですよ。スターでもあっても演技者ではないカート・ラッセルや
キアヌ・リーブスとは違う人なんですよ。それがようやくの祝・初候補。
こういうタイプでまだ候補になっていないのはケヴィン・ベーコンくらいかなぁ。
今回の演技の評価は候補者の中では一番高いようだし、となるとオスカー会員は
彼に投票するだろうという訳です。
対抗馬はディカプリオ。彼はマコノヒーの真逆で、早くから候補になり
ちなみに今回でなんと4度目。回数だけなら名優じゃん。
でも受賞は一度もナシ。今度の演技がこれまでのキャリアでベストかと言ったら
そうでもないようだけれど、そろそろあげないとなぁ……という心理が
オスカー会員に働いたら……
主演女優賞。本命はケイト・ブランシェット。ぶっちぎり独走と言われてきた。
それがケイトとエイミー・アダムスの一騎打ちの様相を呈してきた。
エイミーは5度目の候補。こちらも名優じゃん。でも受賞ナシ。
ケイトは驚くなかれ6度目。受賞は『アビエイター』でキャサリン・ヘップバーンを
演じて助演女優賞を1度。今度はいよいよ主演賞か?というところ。
でも、でもでも、ボクはエイミーと予想します。
でないとオスカー会員はまた一人偉大なる敗者を作り出すことに
なってしまうわけで、この若さでそれにしちゃったらダメでしょ。
それと、本来この人は候補になるなんてあまり言われてなかったんですよね。
今年はケイトの独走で、後の四人はジュディ・ディンチ。メリル・ストリープ。
サンドラ・ブロック。そして第五枠にエマ・トンプソンと言われていた。
エイミーはその次、まぁ候補は無理だろうといわれていた。
それが蓋を開けるとエマとエイミーが入れ替わった。世間は驚いた。
確かにエマだったら、候補者五人全員すでに受賞者。新鮮味にも欠けたし、
ここいらで面白いスパイスを、と、選考委員も考えたんでしょうなぁ。
エマにしたらいい迷惑。
でもエイミーは所詮第五枠。可能性は限りなくゼロ。
ところがあれよあれよという間に評価が急上昇。
これ、当初の予想通り第五枠がエマだったら受賞できたのか? 答えはノーの筈です。
はたしてエイミーがホントに受賞しちゃったら、今年一番のアメリカンドリーム!
こういうのアメリカ人好きそうやし。やっぱり、ボクはエイミーを本命にします。
助演男優賞はジャレッド・レトとマイケル・ファスベンダーとバーカッド・アブディ
の三つ巴でしょうな。
でもレトでしょうな。
マイケルは2年前『シェイム』でゴールデングローブ賞をはじめ多くの賞で候補に
上がりながらオスカーだけ無視をされた過去がある。こういう場合アカデミー会員
は、謝罪の意味も込めて投票する傾向がある。事実過去、すごくいいキャリアなのに
無視されたり、受賞に至らなかった場合、一、二年後に大した演技でなくても受賞し
ちまうことがあった。マイケルはこれにあてはまる。でも、シェイムは性的堕落場面
が多くオスカー会員は無視するしかなかったろうし、そのことをオスカー会員は
負い目とは感じていないと思う。
バーカッドはこれがデビューの新人。強烈な海賊役で主役のトム・ハンクスを
喰っちゃったらしい。しかもソマリア系俳優。ソマリアってどこや。
アフリカのエチオピアの南。紅海に入るところ。で、ずばりソマリアの海賊の役。
かつての受賞者をみても助演賞は新人、黒人、アジア人、さらには素人(驚くなかれ
かつてほんとにいたんですぞ。英語を話さない役だから、うまいのか下手なのか
分かんなかったんでしょうな) も強い分野。
でもレトはそれを超える演技と支持があるようだ。
これまでの彼のオスカー的にはあまりいいとはいえなかったキャリアで、
ここまでやればオスカー会員は「よくやったね」となるはずだと思う訳です。
それが人情。やっぱりジャレッド・レトで決まりと思う訳です。
取れなかったら、そこまで会員に嫌われてるんかい!という事やし。
助演女優賞。
ボク、去年からずっと『大統領の執事の涙』のオプラ・ウィンフリーだと
思ってました。でも彼女は候補にならず(番狂わせですな)、代わりに
久しぶりにハリウッドの顔・大スタージュリア・ロバーツが候補になった(驚)。
でも本命は『それでも夜が明ける』のルピタ・ニョンゴの独走と言われている。
対抗馬があるとしたらジェニファー・ローレンス。こいつは怖いでぇ!
でもなぁ。おいちゃんイヤやなぁ。そうかてジェニファーまだ23才やでぇ。
それでもう3度目のノミネート。しかも去年主演賞獲ったとこやで。
これでまた獲ったら、絶対一生分の運使い果たすで。先は長いのに。
そこでボクは『ネブラスカ 二人の心をつなぐ旅』のジューン・スキップにします!
今年85歳の老女優が喜劇味たっぷりの毒舌老妻役で初候補。
おばあちゃん、取ってほしいなぁ。
という事で、
作品賞 それでも夜が明ける
監督賞 ………
主演男優賞 マシュー・マコノヒー
主演女優賞 エイミー・アダムス (でもケイト・ブランシェットだろうなぁ)
助演男優賞 ジャレッド・レト
助演女優賞 ジューン・スキップ
となりました。
さぁ、明後日いくつ当たってるか。いくつ外れてるか。
池田の分析力が問われます! それほどのものか?
2014年3月1日