目黒さん 10月13日

〈ま〉の日常

 

 

 

NLTの大先輩・目黒幸子さんが10月8日に亡くなられました。

 

89歳でらっしゃいました。

 

 

 

 

 

 

 

戦後すぐ大映ニューフェイスに合格され、美貌の女優として

昭和24年『愛染草』でデビューされ、主演作もあり、何と100本以上の

映画にご出演されています。

 

テレビも創成期から活躍されています。

 

舞台はグループNLTから別れた三島由紀夫主宰の浪漫劇場に参加。

その縁で故賀原夏子先生に乞われてNLTへ。

 

以後たくさんの舞台で活躍されました。

『ニノチカ』『水族館』『宴会泥棒』etcetcetc……

 

ボクとは『床の下の幸せ』(内幸町ホール)、『嫁も姑も皆幽霊』(三越劇場・

名鉄ホール・旅公演)、『お試しあそばせ』(三越劇場)、『喜劇・桜の園』(

三越劇場・松竹座)、『極楽ホームへいらっしゃい』(三越劇場)でご一緒。

 

品がよく、背筋がピンと伸びた長身の姿勢で、特に貴婦人の役は他の追随を

許しませんでした。

 

更にご自身で主催なさっていた一人の朗読の会でも、

芥川龍之介や谷崎潤一郎といった文豪のミステリアスな短編を

全て覚え、つまり本を離して演じるというスタイルを確立されました。

 

いつも優しい笑顔で、若いものに交じって身体を動かしてらした目黒さん。

 

よく飲みましたよね。屋台でも飲みましたよね。

 

最後のお別れのお顔、ホントにお綺麗でしたよ。

 

 

お疲れ様でした。

 

 

心からご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

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