お笑いの日 10月8日
お笑いの日生放送8時間。
マンザイもあるけれどなんかコント中心のような作りで。
去年くらいからコントメインでの番組がどんどん出てきましたね。
今回も幕開きの +1 のコーナーも、錦鯉以外はすべてコントやし。
特に笑ったのは、すみません、ランジャタイ+ ダイアン津田。
ストーリーもなく6分強。いったい何の話かさっぱり分かりません。まるで上京した
ころに観た小劇場の芝居のようで。(^O^)
それなのに……ワロたわ。今日一番ワロたかもしれません。センス疑われるな。謝っ
とこ。すみません。m(__)m
特にあのザ・ヒットパレードのテーマ曲
♪ 「ヒッパレー ヒッパレー みんなで選ぶ~」 で
♪ 「ゴイゴイ スーススー ゴイゴイスーススー」
と歌ったのには、不覚にも爆笑してしまいました。(^_^;)
余りにバカバカしくて、余りにクダらなくて。(●^o^●)m(__)m
そしたら、続くわんこそばを食べる時に『戦場のメリークリスマス』が流れて、ただ
曲が流れているだけやのに「ゴイゴイス ゴイゴイスス ゴイゴイス スースースー」
と聞こえてしもて。(´;ω;`)
脱線しました。m(__)m
ここで何度も書いたけれど、本来コントは、てか、かつてコントは、漫才の劇版のご
とくでした。
なので有り得ない奴、不条理で、ナンセンスで、そんな奴いないよ、な奴の、そんな
アホな! な言動に対し、常識あるツッコミ担当が修正するという展開でした。
それが昨年くらいから、有り得る世界の、常識範囲の世界の、その中で展開する非ナ
ンセンスな世界の作品がどんどん出て来て。
つまり、コントがグッと演劇よりになってきて。
キングオブコントも、ドラフトコントも、キングオブコントの会も、THE CONTE
でも7割は演劇的でした。東京03さんの影響でしょうか。
更にはテレビ局さんがやる番組やからセットもそれなりに立派で。
演劇の小劇場のセットなんて逆立ちしても勝てない。
つまり……
演劇人であるボク的には、劇団NLTでコメディをやっているボク的には、それはそれ
は危機感満載で、台本の出来不出来はともかく、こと笑わせるスキルは彼らの方が上
の分、演劇のコメディ、特にオムニバスのコメディ、つまり1本の長さが短いロベー
ル・トマやアラン・エイクボーンのオムニバスコメディ(ファルス) は余程気をつけて
作らないと、もうコントには勝てないと言い続けています。
さてさて。
今年もキングオブコントです。(^O^)
もう、楽しみ半分、演劇人として恐怖半分で観ました。
今年はレベルが高かったですね。
でも、全体としては高いんやけど、つまり、ファーストステージは10組とも、面白い
んやけど、例えばかつてのキングオブコメディの1本目の誘拐のネタや、かまいたち
の1本目の告白の練習してる奴のネタや、バイきんぐの娘が息子になって帰ってくる
ネタや、去年の空気階段の1本目のSМクラブの火事のネタのように、突き抜けたの
がないような気がして……つまりアベレージは高いけどホームラン王はいない、て感
じで……
それにしても演技力はみんなすごいなぁ。こりゃ今後演劇人は大変やで。
では、本当に僭越ながらボクの採点です。僭越は謝っておきます。ごめんなさい。
登場順です。
◎クロコップ 92
◎ネルソンズ 89
◎かが屋 93
いぬ 91
ロングコートダディ 89
◎や団 92
◎コットン 94
ビスケットブラザーズ 91
ニッポンの社長 89
◎最高の人間 93
ちなみに◎がかつてのコントより演劇寄りのネタです。
10本中6本ですか……
や団はすごいなぁ。惜しいのは金歯を引っこ抜くとこだけ。あれだけが不条理で。
クロコップのあっち向いてホイのネタ。いやいやいやナンセンスやろ、って? 昼休み
の学生ならぜんぜんアリ。初出場で登場順1番目なのに、感服いたしました。
ネルソンズはうまいし面白いけど、ボク的に少し低いのは、あれくらいならいつでも
やってはるし、『卒業』ネタはよくあるネタだったので。すみません。
かが屋は素晴らしい。特に (確か小峠クンも言ってたけど) あの下手の扉、前から後
ろへ消えるのかと思ってたら、逆で、思わず「うまい!」と声を出してしまいまし
た。
ボク的に問題はビスケットブラザーズです。
ytv漫才新人賞受賞も観てました。とにかく存在が面白い。で彼らはガッツリ従来
のナンセンスなコントで勝負。で審査員の最高得点。
でも、あのコスプレをしている意味が?……まぁ、それがナンセンスといえばそれ
までなんですが……で最高得点。
こうなったら、みんな従来のコントで頑張って欲しいなぁ。そうだと演劇コメデイ
は助かるのに。あ、すんません。m(__)m
さてさて。
ボク的には上位3組は順に コットン、かが屋と最高の人間でした。
現実には ビスケットブラザーズ、や団とコットンでした。
でファイナルです。ボク的には以下の通り、ちなみに松本氏の採点も。
◎や団 94 94
◎コットン 95 93
ビスケットブラザーズ 96 98
◎は演劇寄りコントです。
ここへ来て (ボク的には)、ようやくビスケットブラザーズが弾けたと思いました。
ボク的には二本合わせると最高点はコットンとなります。
コットン。ボク、かつて観た『ザ・エレクトリカルパレーズ』の影響でちょいと斜め
見してしまいました。すみません。
特にきょんクンですか、芝居うまいねぇ。タバコを吸う女性、舌を巻きました。1本
目といい、本の良さと演技の良さ。脱帽です。
でビスケットブラザーズが最高点で優勝。
あくまでも演劇とは違う、従来のナンセンスな形でのダントツ得点。
おめでとうございます。
それでもコントの演劇化はしばらくは進むでしょうね。そして行きつくところまで行
ったら、ナンセンスへの原点回帰が起こるような気が。
でもその時には、演劇コメデイは荒れ地にされてるかも。怖い。
きんクンの優勝のセリフ。「十分楽しい人生なのに、もっと楽しくなっちゃう」
いいセリフやなぁ。うちの後輩にこんなセリフ言わせてあげたいなぁ。
松本氏の最後の総評で「コントは面白いのは当然として、演技力がないとこれからは
上がっていけないという恐ろしい時代に入って来たなと思います」のセリフ。
演劇人として、震えあがってます。:;(∩´﹏`∩);:
コント師の皆さん、ナンセンスに原点回帰してくれい!
2022年10月8日