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初日 10月21日

池田政之の仕事

 

 

昨日は初日でした。

 

その後飲んじゃったので一日遅れの報告でごんす。こればっか。

 

いい初日でした。うけたうけた!

 

素晴らしいお客様で、大盛り上がりでした。

 

そして、本当にお得感満載の舞台に仕上がっています。

 

 

 

特に座長・天童さんは大車輪の活躍です。芝居にショウ。

 

お芝居の中でも8曲も歌われるんですよ。

 

更に七変化ならぬ五変化の早変わり。

 

まずは角兵衛獅子。

次が振袖のお嬢様。

次はイナセな町娘。

更に艶やかな芸者。

最後は可愛い町娘。

 

その姿を少々。

 

 

 

可愛い角兵衛獅子! ハイポーズでパチリッ。これ、フィギアにならないかなぁ。

 

 

 

こっちはラストシーンの可愛い町娘。ね、お可愛いでしょ。

 

11月4日までやってます。

お近くにお越しの折には是非ご覧ください。

 

 

 

そうそう。

新歌舞伎座の前に、早くも来年二月の浜木綿子さん公演

『売らいでか』のポスターが。

 

 

 

今年の舞台はあと四本。

そして来年は二月の『売らいでか』から始まる事を

再実感した池田でした。

 

 

 

華麗なるリハーサル 10月20日

池田政之の仕事

 

 

リハーサルでした。

 

その後飲んじゃったので、一日遅れの報告でごんす。

 

まず、場当たり(舞台稽古ともいいます)。つまりそれまで稽古場で

やっていた事を、劇場の舞台上で、幕開きから終わりまで

もう一度再確認する作業です。

 

休憩を取って、さぁリハーサルです。

これは本番通りにやります。我々の世界ではこれを

ゲネプロ、略してゲネと呼びます。

 

 

ではゲネの風景から。

 

 

 

 

 

 

晴れててごめんなさい。

座長と加納さん。

座長は芸者姿にばけて……。加納さんはお代官様の役です。

 

 

座長とフッくん、加納さんと、8月の三越劇場にも出た田中大地クンです。

座長は町娘のおよし。フッくんはその血のつながらない兄。

大地は加納さんの養子。江戸から駆け付けたところです。

 

 

そうそう。ここですごい事実を発表します。

実はフッくんの妹・布川智子ちゃん(元おにゃんこのアイドル)のご主人は、

つまりフッくんの義弟は、ボクの地元・西脇の同級生なんですよ。

高校でも同じクラスやった。

当時、それはイケメンでバンドのボーカルやってて、

DATEバンドといって、田舎ですごい人気でした。市民会館でライブをやると

神戸からも見に来るファンがいたほどだったんですよ。

でも音楽の世界へは行かないで、ちゃんと就職して、

今ではその会社の社長さん。大したもんでしょ。

 

フッくんのお蔭で、35年ぶりに再会できるかもしれません。

 

 

そうそう。もう一つ。

森岡豊クンからメールが来て、19日深夜から放送の

AKIRAさん、仲間由紀恵さん主演の新ドラマ、

『ハニー・トラップ』に出演との事。

 

で、ホテルで観ました。

 

錚々たる出演者で、彼はAKIRAさんの上司の部長さん。

 

第一回目なので発端も展開もまだよく分かりませんが、

産業スパイと裏社会の、なんだか怖い話のようです。

 

しばらく視聴しますね。

 

 

さぁ、明日は初日です。

あ、もう今日か。

 

 

 

 

ホテル暮らし 10月19日

池田政之の仕事

 

 

又々随分とご無沙汰してしまいました。

 

只今ボクは大阪新歌舞伎座の天童よしみさん公演の稽古で、

ずっと大阪にいます。

ねぐらは十日間ずっとホテルです。

 

早朝おきて、締め切りの為の執筆。

昼に出かけて飯食って、なんばの稽古場へ。

 

夕方まで演出して、皆で飲んで、

11時くらいには寝てしまう……

 

で翌早朝おきて執筆。

 

 

これが日課です。

 

随分書きましたよ台本、機関紙のエッセイ。

 

 

これはホテルのデスク。

 

 

 

ワープロとノートパソコンのそろい踏みです。

 

 

さて、稽古場の風景を少々。

 

 

座長・天童よしみさんとフッくんこと布川敏和クンです。

 

 

不思議なカップル大津嶺子さんと時代吉次郎さんです。

 

 

座長と、NLTの先輩加納健次さんです。

後ろに大津さんと藤川真千子さんの顔が見えます。

 

大津さんは、元松竹新喜劇のヒロイン女優さん。四条栄美さんさんと共に

藤山寛美さんの相手役で、子供の頃よく見ましたなぁ。

 

藤川さんは元タカラヅカで、珠みゆきの名で活躍。

ボクも何度かご一緒してて、ボクはたまちゃんと呼んでます。

更に彼女は、ボクのNLTの同期の葛城ゆいの同期で、

という事はボクの同期でもある訳で、え? ものすごく都合のいい解釈でごんす。

 

 

 

稽古は順調。

 

次はリハーサル風景をお届けしますね。

 

 

 

 

やられてなくてもやり返す。 10月10日

〈ま〉の日常 池田政之の仕事

 

 

ご無沙汰いたしました。

 

サボっていた訳ではありません。

 

ここ数年で一番大変だったかも。

 

なにせ同じ日に締切が四つカチあっちまって。

 

その上、東京、関西、東京、博多、東京、関西………

 

新幹線が我が仕事場です!

 

とりあえず数日間の小ネタパラダイスを。なんやそれ。

 

 

まずは四日。博多座で浜木綿子さんの『人生はガタゴト列車に乗って』が

初日を開けました。

 

 

 

 

こちらは、博多座の全景です。

 

 

 

 

3日には、浜さんと500名のお客様「はなみずき会」の皆様の前で

トークショーに出て、夜は活けイカを食べて。

 

博多を満喫。

 

と言っていたら、今日が千秋楽です。

 

皆様、お疲れ様でした。すごい結果をもたらしてくださった浜さん、そして皆様に

感謝申し上げます。

 

 

そして今日から新歌舞伎座の天童よしみさんのお芝居の稽古が始まります。

 

 

そして、始まりました。『リーガルハイ』

 

前回、見て、けっこうハマったので、見ました第一回。

 

おもろいわ。こんな奴おらんで。今回もぶっ飛び!

 

でもボクは、堺雅人という役者さんは、これが一番好きかも。

 

元々リーガルミステリー大好きなもんですから。そ、ミステリーの法廷物ですね。

 

我らの松平健さんも出てらっしゃるし。

 

しかも、ぶっちぎりでコメディ色爆発やし。昔のコントよりすごいわ。

 

 

で、すごいセリフが飛び出しました。

 

最終盤、新垣結衣さんが、「やられたらやりかえす。倍、」

と言ったところで、堺クンが割って入り、言ったセリフがこれ。

 

「やられてなくてもやり返す」

 

 

 

 

 

 

やってくれました、フジテレビさん。(笑)

 

来週からも楽しみに見ます。

 

来年、リーガルミステリーコメディ手がけることになってるし。

あ、これはまだ内緒でした。

 

 

さて、一服にとボーっと観ていた「マツコ有吉の怒り新党」で、

すごい音楽家を紹介していました。その名も、ジョン・ケージ。

世界的な前衛音楽家だそうです。亡くなってますが。

 

 

何も言えん。まったくわからん。

ボクには笑うか、茫然か、もしコンサートに行ったら金返せしかないな。

 

彼の代表作が『4分33秒』という作品。

三楽章から出来ています。

その楽譜がこれ。

 

 

 

 

そう、お察しの通り、4分33秒間、何もしない、指揮者もオーケストラも

全部そろっていて、でも、何もしない。ただ黙って座っているだけ。

で4分33秒経ったら、お辞儀をして終わり。

 

分からん。

 

著名な指揮者も、ただ黙って立っているだけ。でも、それで指揮をしたことに、

タクトを振ったことになるのだそうです。

 

これ、ベルリンフィルで、カラヤンに指揮を依頼したら、どうなるんやろ。

 

 

もっとひどいのもありました。ひどいと言っちゃいけませんね。すごいのも。

 

全員が好きに音を出す。ピアニストもピアノを弾かず、その辺叩いたり、

アヒルのおもちゃを走らせたり。全員がそれ。入れ歯のおもちゃを動かしたり、

靴投げたり、ストローでバケツの水ぶくぶく言わせたり。

 

楽器は全部そろっているのに、皆さんちゃんとした演奏家なのに、そういうの。

 

昭和の、というより、第二次世界大戦のあとは、洋の東西をとわず

それまで先人が何百年かかって作ってきた、美しいもの、わかりやすいものを

壊して見せる時代だったんでしょうね。

 

というのも、ボクも上京した頃、こういうの現実に見ました。昭和の終わり頃です。

ソビエトからきた舞踊団。きたないし、銘々勝手に足踏み鳴らしてるだけやし。

悲しい気持ちで帰路についたことを思い出しました。高いチケット代取りやがって。

 

アメリカから来た演出家と名乗る人のお稽古で、

「イーホッホォー」と叫びながら足踏みして稽古場を、延々ぐるぐる回らされた

時の事を思い出しました。ただ頭がおかしいとしか思えない光景。それをみんなで

一心不乱に作り出している。ボクの人生において、まったく無駄な時間でした。

 

 

 

いろんな世界があったと、夜の夜中に思い出した池田でございました。

 

 

半沢直樹3 9月22日

〈ま〉の日常

 

伯母の通夜に行ってきました。

 

僕には三人の伯父と三人の伯母がいて、それぞれの配偶者を入れると六人の伯父と

六人の伯母、併せて十二人がいました。(父も母も兄弟で一番下なので、叔父・叔母は

いません)、これで伯父伯母の中で残ったのは、102歳の伯母と93歳の伯母の二人に

なりました。伯父はもう一人もいません。女性は強いです。

 

明日は葬儀です。

 

 

 

さて、帰宅して今、最終回、見ましたよ半沢直樹。

 

いやぁ、ついに終わりましたなぁ半沢直樹。

 

こりゃ最終回40%超えたかな。前回35.9%だったし。すごいぞ半沢直樹。

 

さて。

最終回。すごい完成度でしたね。

密室のセリフ劇を見ているような、恐ろしい緊迫感でした。

 

 

ただ………ただね………

 

(以下ネタバレが含まれます)

 

最後の最後のドンデン返し………まさかと思いながらも読めました。

頭取室へ行くんじゃない!と思ってしまいました。

 

ボクごときになぜ読めた?

それは、逆算のフェアプレーが、如実過ぎたからでしょうね。

 

中盤から後半、二つ「え?」がありました。

まず前回9話目の次回予告で、倍賞さん演じるハネ専務のセリフ

「正義は我にあり」。あれは彼女の巻き返しと受け取りました。

でもあれは白旗をあげた彼女が、半沢に言ったセリフでした。

 

もう一つ。やっぱり前回の予告で、北大路さん演じる頭取が、

「私は銀行員としての君を尊敬していたんだよ」というセリフ、

あれは当然半沢に向けられた台詞と受け取りました。

違った。大和田常務に対するセリフだったのです。

 

やられた。見事なミスディレクション。

予告編にまで張り巡らされた罠。編集という名の見事な演出。

 

これをやられてからは、終盤ラストの、いいえ、それこそすべて帳尻と頭取の立場、

つまり、権力を万全にした頭取なら、半沢にどんな辞令を出すか……を考えました。

周りの笑顔が明るければ明るいほど、逆のカタルシスは、どう働かねばならないか?

 

もっともの大物は頭取だったのかもしれません。

頭取は全てを半沢にかけました。それはすごいリスクを負った賭でした。

半沢がしくじれば自らも失脚するからです。勿論大和田の攻勢をかわすにはそれしか

ないのかもしれない。だが自ら動く事も出来たのに半沢にかけた。それはなぜか……

事が成功すれば、一番の漁夫の利を得るのも頭取だからです。

三択からもっともハイリスク・ハイリターンの選択をした。

つまり頭取こそ大ギャンブラーだったのです。

そして頭取は賭に勝った。買った途端、頭取は大物から狸に変身しました。

半沢は、頭取が全てをかけてもいいと思うほどの手駒でした。でも、

手駒は手駒だったのです。

頭取にとって、こんな半沢を懐刀にするメリットとデメリットを秤にかけた場合、

デメリットを取った。それよりも、適材適所で考えた場合、つまり、半沢の能力

を考えれば、常に赤字の現場において、改善に尽力させた方が得策となるのです。

適材適所。組織は人事です。そこに私情はない。それが組織です。

 

ひょっとしたら、頭取は最初から半沢を東京セントラル証券にやりたかったのかも

しれません。ですが最高殊勲を出向させたら、それこそ全行員の頭に?がつきます。

そこへあの土下座事件。狸の頭取にとっては渡りに船……ってとこでしょうか。

 

 

回を追う毎にどんどんエスカレートしていった漫画的なエンターテイメント性が、

この最終回で、ものすごいドンデンドラマになりました。

 

以前、何気なく浜木綿子さんとした雑談。

「北大路さんが出てらっしゃる限り、最後は北大路さんでしょうね」と。

 

ね。

読めますでしょ。

 

 

このドラマは結局権力闘争の物語だったということですよ。

 

小泉さんの郵政解散が、後に小泉さん自ら曰く、

「あれは政策実行の為の解散ではなく、権力闘争の政局だったんだよ」

それと同じです。

 

本当に大変なドンデンドラマでした。

 

 

でも、ホントに7月8月9月の3ヵ月楽しませてもらいました。

 

6月22日に父が亡くなり、後始末に追われた7月。

8月は三越劇場の稽古と本番。9月は浜さんのお芝居の稽古と本番。

その間、今年後半から来年初めの舞台や映画の台本執筆。

そんな中にあって、毎週日曜日が楽しみでした。

 

いいドラマをありがとうです。

 

 

これはお馴染みの顔。

 

 

 

それにしても半沢直樹、この顔と、微笑み顔の二つで

三ヵ月乗り切りましたなぁ。

その集大成がこの最終回ってわけですか。大納得です。

 

 

 

こちらは香川クン演じる大和田常務。

常務の表情ったら。千の顔を持つ男大和田常務。

耳まで自在に動きます。加えて変幻自在の演技。ホンマにすごいわ。

特に最終回は人間超えてたやろ。あれ、妖怪の部類やで。

 

 

とにかく、本来ならむずかしい筈の経済ドラマを、ものすごいエンターティメントで

そして最後にはものすごいドンデンカタルシスドラマにしてくれました。

 

 

そうそう。最後の場面で、もし、大和田常務が土下座をしなければ、

つまり半沢があの場面で土下座を強要せずに終わっていたら、

大和田は失脚したでしょうね。

そして、半沢は副部長くらいにはなっていたでしょうね。

何事もやりすぎはいけないという事ですね。(笑)

まぁ、だから、逆カタルシスが生きて、次につながるんでしょうけど。

これってご都合主義?(笑)

 

 

あ。とあるお偉い批評家は、やっぱり半沢直樹も「ご都合主義の失敗作」と

断じるのでしょうか。それなら尊敬するけど。(笑)

 

 

本当に本当に楽しませてくれた三ヵ月でした。

 

 

 

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